今年第1四半期、中國自動車市場の生産?販売臺數は月を追うごとに増加し、3月期に同期として過去最高を更新した。4月は前年同期比ではプラス成長となったが、前月を大きく下回った。中國汽車工業協會の直近の統計によると、4月の中國車生産臺數は前年同期比7.81％増、前月比12.39％減の164萬7600臺となった。4月の販売臺數は、前年同期比5.19％増、前月比11.65％減の162萬4400臺となった。今年1-4月、自動車の生産?販売は安定化に向かったが、中國ブランド車の狀況に好転が見られず、懸念材料となっている。北京晨報が伝えた。

中國汽車工業協會の統計によると、自動車企業の在庫臺數は4月末に75萬7400臺に達した。これは3月末比で2萬4100臺増、2011年末比で1萬1800臺増となり、2011年の最高水準を上回った。中國ブランド車の販売が低迷する中、中國汽車工業協會の朱一平助理秘書長は、「中國ブランド車は今年4月末にも好転が見られず、當月の販売臺數は前年同期比5.1％増の52萬臺に留まり、乗用車市場に占めるシェアが前月比2.4ポイント減、前年同期比2.8ポイント減の40.8％となった。中國ブランド車が乗用車市場に占めるシェアは、現在も低下傾向にある」と指摘した。しかし中國ブランド車は輸出臺數が持続的に増加している。2012年4月、自動車企業による輸出臺數は、単月としては過去最高の8萬7400臺に達し、前月比21.3％増、前年同期比29.5％増となった。1-4月の輸出臺數は、前年同期比23.8％増の27萬8900臺となった。

統計によると、1－4月の中國車販売臺數（輸出を含む）のトップ10社は、上海汽車、東風汽車、第一汽車、長安汽車、北京汽車、広州汽車、奇瑞汽車、華晨汽車、長城汽車、江淮汽車の順となった。上記トップ10社による販売臺數は563萬7100臺に達し、中國車全體の販売臺數の87.84％を占め、前年同期比0.9ポイント増となった。

「人民網日本語版」2012年5月15日