英紙「ガーディアン」のウェブ版は6月12日、「中國に潛む土壌汚染の解決を開始」という見出しの文章を掲載した。
中國の広い土地がヒ素や、鉱山と工場の貴金屬に汚染されている。世界は退化した土地を元に戻す取り組みを行っているが、中國のように重要で複雑かつ代償の大きい國はない。科學者は、これは大気や水質汚染より深刻で長期的な問題になり、食糧生産や人體にも大きな影響を與える恐れがあると見ている。
中國土壌學會の周健民理事長は、「中國の耕地の10分の1が汚染され、國、政府、國民は土壌汚染の深刻さを認識しなければならない。更に多くの地域に影響が及び、汚染が深刻さを増し、有毒物質の種類も増えている」と指摘した。中國科學院の専門家の陳同斌氏によると、雲南、四川、湖南、安徽、貴州の汚染が最もひどく、北京の一部でも土壌汚染が見られる。
歐州と異なり、有機汚染物質に関心が集まっている。陳同斌氏は、「中國の最も深刻な土壌汚染はヒ素が原因で、ヒ素は銅や金、その他の鉱産物の採掘時に放出される。汚染物質の流出は魚類の大量死を引き起こす。メディアはカドミウムが原因だとしているが、それは間違いで、ヒ素こそが本當の原因である。中國の28カ所の鉱坑が大きな責任を擔っている」と述べた。