最近、人民元為替相場は、過去の一方的な上昇傾向から雙方向変動へと変化を遂げ、人民元為替レートの弾力性が明らかに向上した。アナリストは、人民元為替相場形成メカニズムの市場化により、中國の通貨政策調(diào)整の余地が広がったとの見方を示している。20日付中國証券報が伝えた。
◆雙方向変動傾向が高まる人民元レート
2005年の人民元相場形成メカニズム改革の実施以來、2012年6月末までに、人民元対米ドルレートは累計で30%以上上昇した。國際決済銀行の計算では、この間の人民元の名目実効為替レートは23.1%、実質(zhì)実効為替レートは28.4%上昇した。
2012年に入ってから、人民元相場の雙方向変動の特徴が強まり、為替レートの弾力性は明らかに向上した。4月、中國の中央銀行である中國人民銀行は銀行間直物外為市場における人民元対米ドルレートの変動幅を0.5%から1%に拡大すると発表した。これについて、アナリストは、人民元相場の弾力性を高めなければ、中國の國際収支の経常項目と資本項目の黒字は為替ツールによる調(diào)整ができないため、大幅に減少し続け、最終的には大幅な赤字という狀況に陥ると指摘した。人民元相場の弾力性向上で、為替レートの自律的調(diào)整メカニズムにより、貿(mào)易項目や資本項目の収支は均衡水準から大きくかけ離れることもなくなる。