2012年上半期、人民元の下落による為替差損の影響で、中國の航空大手3社(中國國際航空、中國東方航空、中國南方航空)の中間決算が深刻なものとなった。2012年下半期に急速な上昇傾向を辿っていた人民元は、2013年から再び低下傾向に転じた。人民元対米ドルレートの小幅下落で、大量の米ドル建て債務を抱えている中國の航空會社は戦々恐々となっている。25日付中國証券報が伝えた。
業界関係者は、最近の人民元の下落が航空會社にはある程度のデメリットとなるものの、今後の人民元為替レートの推移を引き続き見守っていく必要があると指摘する。為替差損や、春運(舊正月前後の帰省ラッシュ)期間の航空便利用者數が予想を下回り、期待された収益を上げることができなかったことなどの要因により、國內の航空會社が2013年に理想的なスタートを切ることができなかった。しかし、全體的に見ると、航空業界は2012年より好調となる見通しで、業績は上昇に転じるだろうという。
「中國証券報」より 2013年2月25日