中國人民銀行の周小川総裁
第12期全國人民代表大會第1回會議は3月13日の午後、メディアセンターの多機能ホールで記者會見を開催した。中國人民銀行(中央銀行)総裁の周小川氏、副総裁の劉士余氏、副総裁兼國家外貨管理局局長の易鋼氏、副総裁の潘功勝氏が出席し、「通貨政策と金融改革」について説明し、國內外記者の質問に答えた。
『香港商報』記者からの人民元國際化に関する質問に対して、中國人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は次のように回答した。
人民元のクロスボーダー使用については、「人民元國際化」という言葉が用いられる場合があるが、中央銀行は「人民元の貿易?投資におけるクロスボーダー使用」としている。特殊なチャンスと機運により、人民元のクロスボーダー使用が比較的高度な発展を実現している。この特殊なチャンスと機運は、今回の世界的な金融危機だ。世界的な金融危機により、一部の主要通貨に対する懸念が生じており、そして地域連攜の緊密化の必要性が生じた。地域連攜の緊密化においては、中國による支援と協力への期待が高まり、このような要因により、人民元のクロスボーダー使用?発展が促されている。
資本項目における人民元兌換の自由化の実現は、中國が長期的に取り組んできた政策だ。最も早い段階では、1993年の黨の第14期中央委員會第3回全體會議の文書の中で、人民元兌換自由化の推進が提案されていた。その後、経常項目における人民元兌換の自由化が実現した。今後は資本項目の自由化を実現していく。つまり、上述の機運の有無に関わらず、我々は資本項目の人民元兌換の自由化を進めていくのだ。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月13日