特に人民元相場の上昇に対する予想が強まる中、海外資金が中國に流入する原動力が強化されている。黎氏は、「人民元はこのほど、より深刻な相場上昇の圧力に直面している。歐米や日本などが相次いで金融緩和策を実施し、功利的なホットマネーが新興市場國に入っている。そのうち中國は主要目標となっている」と指摘した。
しかし黎氏は、年初の資金流入加速の主な原動力は、短期的な要素によるものだとした。これらの短期的な作用は、各種情勢の変化に伴い弱體化し、消滅する可能性もある。黎氏は第1四半期の海外貿易データが不自然に引き上げられていることについて、「3月の輸出データの不自然な上昇がその重要な原因だ。海外の資金は、貿易ルートを通じて流入している」と指摘した。