今後の中國経済の主要な任務は構造調整とモデル転換であり、安定的で健全、持続可能で水増しがなく、國民の生活に恩恵が及ぶ経済の効果的な成長を実現することだ。このためには成長ペースの一部を犠牲にしなくてはならず、一連の経済構造調整と成長モデル転換の痛みを引き受けなくてはならない。中國であれ、世界であれ、こうした痛みに対する冷靜な認識と心構えが必要だ。
長く続く痛みは短期的な痛みよりも痛い。一連の成長ペースを一時的に犠牲にすることは、未來の中國経済の持続的で健全な成長にプラスになり、世界と中國のどちらにとっても長期的なプラス要因になるといえる。
どの國も自國の経済成長の宿題は自分でしっかり取り組まなければならない。たとえば米國は貯蓄を奨勵して財政赤字を減らし、投資と貿易をめぐる差別を解消しなくてはならない。歐州諸國は債務危機からできるだけ早く脫卻して、ユーロの安定を維持しなくてはならない。日本は政治的に右傾化した政策を改め、アジアの隣國と友好関係を築かなければ、外需の拡大は望めない。新興経済體國家と多くの発展途上國は內需拡大に努力し、國民の消費ニーズを引き上げ、外部の市場に対する依存度を引き下げなければならない。