「中國人富裕層のうち30%が海外に移住しているが、海外の富裕層で中國に移住する計畫を持っている人は、一體どれだけいるのだろうか?現存するデータでは、1%にも満たず、限りなくゼロに近い。この數値は、優秀な海外人材を導入する面で、中國はまだまだ立ち遅れているという事実を物語っている。國際都市として発展し続けている北京においても、北京に住む外國人の割合は0.4%にとどまっており、居住人口データならば0.2%止まりだ。國際的な大都市である上海を見ても、外國人人口は、いまだに1949年の建國前の人口より少ない。海外人材の導入は、中國が早急に解決すべき重要課題となっている。中國がすべきことは、國內人材の育成と海外流出を食い止めるだけにとどまらない。起業家、投資家、蕓術家などの各種人材を海外から導入するための措置も、重視?強化し続ける必要がある」
「中國の資産2兆8千億元と富裕層3割が海外に流出――。これは、我々に注意を促す表面的な現象にすぎない。我々が把握すべき本質的な問題は、『移住者の出入り』が、一方通行ではなく両方向にスムーズに流れるような狀況を作り出さなければならない點にある。世界では、正常な人口流動が見られる地域もあるが、『出て行くだけで入って來ない』という現象は決して正常とはいえない。海外に移住し、國際的人材が世界規模で動くことは、すでに常態化しており、グローバル化現象となっている。どの國家も『人材獲得競爭』を繰り広げている。例えば、米國や英國などの先進國は、このような人口流動を利用し、『移住者ボーナス』を獲得している。中國がこの數十年間利用してきた國民の人口ボーナスは、経済発展に極めて大きな役割を果たした。だが、これからの數十年間は、外國人の人口ボーナスや優秀人材ボーナスを有効活用できるか否かが、中國が國際的発展を遂げるために対処すべき重要課題となるだろう」
「中國海外移住者報告(2014)」によると、國際人材の流動は、発展途上國から先進國に流れるという特徴を呈しており、世界中で人材が流動する狀況のもと、中國政府の現行の人材政策は、もはや國際人材が中國に流れる上でのニーズを満たすことはできなくなっている。中國政府は、出入國制度をより簡便化し、「中國版グリーンカード(永住権)」の発給條件を緩和し、中國國內における外國人を対象とした社會保障制度を規範化し、さらに多くの留學生を誘致し、人材流動の足かせとなる障壁を取り除き、よりハイレベルの外國人を中國に誘致するため、急ぎ各種措置を講じる必要がある。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年1月25日