第22回APEC非公式首脳會議が11月、北京で開かれる。「未來に向かうアジア太平洋パートナーシップの共同構築」を主題として、危機後のアジア太平洋経済體の転換の道と成長の道、協力の道をともに検討し、將來のアジア太平洋経済のさらなる繁栄と統合のプランと道のりを描き出す會議となる。この主題をめぐっては、首脳會議では次の3つの分野での協力が焦點となる。
第一に、アジア太平洋自由貿易圏への道を探る。
アジア太平洋地區は、経済的な活力が世界で最も高い地區であり、貿易投資関係が最も緊密な地區の一つである。APECはその創設時から、自由貿易の旗を掲げ、アジア太平洋経済の統合に盡力してきた。今年の北京サミットでは、「アジア太平洋自由貿易圏」が再び熱い議論の焦點となる。事実としては、APECの主要構成國?地域は、アジア太平洋自由貿易圏の指導理念と道のりについて異なる意向を持っており、中短期的には、その設立の原則と具體的な道のりについて一致を達成することは難しい。だがAPECの枠組みの下での議論が深まることは、「市場を統一し、ルールを合致させ、繁栄を共に促す」という21カ國?地域の決意を示すこととなる。
第二に、経済の転換と革新発展への道を探る。
経済の革新的な発展?改革?成長を促進することは、北京サミットのもう一つの重點な議題となる。2008年の國際金融危機の勃発は、20世紀末以來の世界経済の成長モデルに大きな欠陥があることを明らかにした。このモデルにおいては、米國が最終消費者として信用貸付を無秩序に拡大し、過度に収入を超えた購買を増大する一方、東アジアの経済體は輸出志向の発展戦略に過度に依存し、國內の需要と市場の形成を抑制していた。アジア太平洋の各経済體は金融危機後、経済戦略の調整と経済構造の転換、革新発展の促進の重要性に気付き、経済改革の道を進み始めている。