7月21日の「2015年中國インターネット大會」において、「中國インターネット協會　モノのインターネット工作委員會」の成立が宣言された。その目的は、産業経済のインターネット化やスマート化の促進と、モノのインターネット産業のレベルアップを促進させるため。參加した業界人は、「モノのインターネット工作委員會の成立は、中國のモノのインターネット産業が成熟期に入ったことを意味している」と述べる。潛在市場規模が1兆円に達するというモノのインターネット産業は急速に発展しており、ベンチャーキャピタリストなどから注目されている分野だ。「経済參考報」が報じた。

同委員會の主席総裁である張亜勤氏は、「全國民にイノベーションを積極的に推進している國家からみれば、構造転換を果たしたい伝統企業、一般企業家、ネット起業、IT企業すべてに対し、モノのインターネットは願ってもいない大チャンスとなる。同時に、醫療や教育、物流、金融、製造などの産業に大きな影響を與えることだろう」と述べる。

2012年、中國におけるモノのインターネットの市場規模は3650億元だった。中國工業情報化部がかつて行った予測によると、同市場の規模は2015年末までに5000億元を超えるとしていた。だが現在、多くの第三機関は2015年末までに7500億元を突破すると予測している。今後5年以內に市場規模は1兆円を突破する可能性が高い。中國科學院會員の姚建銓氏は「この予測は絵空事ではない。今後、モノのインターネット産業の年平均成長率は30％を超える」と述べる。

「中國網日本語版（チャイナネット）」2015年7月29日