中國の中央経済活動會議で、2016年の重點経済活動5項目の一つにコスト引き下げが挙げられた。企業コスト引き下げの後押しと、実體経済での企業コスト引き下げ行動を提起する“コンビネーションパンチ”が繰り出され、「物流コストの引き下げで流通システム改革を進める必要がある」との見解が明確に示された。
『経済參考報』の記者によると、物流コストの引き下げが政府関連部門の今年の重點任務となっている。商務部などの各政府部門はすでに集中的な調査研究を進め、具體的な方案を共同で検討しており、今後集中的に発表する見通しだ。うち國家発展改革委員會、商務部、財政部は、通行料や入場料などの非合理的な料金徴収を含む流通企業の各種稅金に関する細かい整理を行っており、企業の負擔軽減と収益力の増強を図る。
また、商務部は、流通改革による流通の情報化?標準化?集約化の水準向上を2016年の最優先課題として位置づけた。「今後、物流の規格化をさらに進めるため、試験エリアと対象品目の拡大を検討している。例えば、陳列ラック、ベルトコンベア、運送車両などはいずれも規格化が必要だ」と商務部流通発展司の鄭文司長は『経済參考報』の記者に話した。