中國は今年1月も、米國債保有高を減らした。米財務省が今月15日に発表したデータによると、中國は1月に米國債保有高を82億ドル減らし、10カ月ぶりの低水準としたが、依然として米國にとって最大の債権國だ。

中國の1月末時點の米國債保有高は、前月比82億ドル減の1兆2379億ドル。中國は2014年より米國債保有高を徐々に減らしており、昨年は數カ月連続で減らした。

中國政府は米國債保有高を減らしていることについて、「米國債市場は中國にとって重用な市場で、その増減はいずれも正常な投資の調整だ。中國は市場の各種変動に基づき、改善と調整を動的に行う」と表明した。

中央財経大學中國銀行業研究センター長の郭田勇氏は、「中國が米國債保有高を減らすのは、外貨準備高の構造を調節するためだ。これまでは米國債への投資のみに依存していたが、投資の多元化に転じた。中國の米國債保有高は10カ月ぶりの低水準となったが、減額は100億ドルに満たず、中國の米國債保有高全體からすれば微々たるものだ」と指摘した。

米財務省のデータによると、米國にとって2番目の債権國である日本は今年1月、米國債保有高を9億ドル増やし1兆1235億ドルとした。

「中國網日本語版（チャイナネット）」2016年3月17日