中國國家國防科技工業局(國防科工局)と中國気象局は27日に共同で、中國の新世代靜止気象衛星「風雲4號」が初の映像とデータを取得したと発表した。初期分析によると、風雲4號衛星は主要な観測機能の全面バリデーションが行われ、総合観測能力が國際的なトップレベルにあることが確かめられた。
風雲4號衛星は、中國の靜止気象衛星が第一世代(風雲2號)から第二世代への移行における最初の衛星として、2016年12月11日に西昌衛星発射センターで打ち上げに成功。多チャンネル走査放射計、干渉式大気垂直観測器、ライトニングイメージセンサー(LIS)や空間環境観測器などのセンサー機器を搭載し、なかでも干渉式大気垂直観測器は世界的な同分野の観測の不足を補い、LISは中國の同分野の空白を埋めた。第一世代衛星観測システムと比べ、観測の時間分解能は2倍に、空間分解能は6倍に、大気溫度と濕度の観測能力は1000倍に、観測データ量は160倍に、観測製品數は3倍に上がっている。
國防科工局と中國気象局は、関連部門で軌道軌道上試験を行い、今年6-7月頃に正式に使用する計畫だ。中國はこれまでに、気象衛星15基の打ち上げに成功し、うち8基は軌道周回している。気象衛星の業務化とシリーズ化を実現し、極軌道と靜止軌道の気象衛星を持つ世界でも數少ない國となった。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2017年2月28日