全國政協第12期第5回會議の記者會見が2日、北京市で行われた。王國慶報道官は「世界経済の回復が遅れるなか、中國経済は2016年に6.7%成長となり、その増加率が再び世界主要エコノミーのトップに返り咲いた」と述べた。
6.7%の経済成長率は、1991年以來25年ぶりの低水準だ。中國経済は底打ちを探り続けているのだろうか。経済の內的動力はどれほどあるのだろうか。そして今年も中高速を維持できるだろうか。これらの問題は今年、全國両會(全國人民代表大會?全國人民政治協商會議)の代表委員の間で熱論が交わされる焦點となっている。
全國政協委員で南京大學教授の劉志彪氏は「中國の経済成長率は過去を下回っているが、他國と比べると依然として抜きん出ており、焦る必要はまったくない」と指摘した。國際通貨基金(IMF)の最新の予測によると、2016年の米國の経済成長率は1.6%、ユーロ圏は1.7%、日本は0.9%、インドは6.6%、南アフリカは0.3%となっている。
この成長率を受け、中國の世界経済成長への寄與度は33.2%に達し、世界経済成長の主な動力であり続けた。しかも中國のGDPは初めて70兆元(約10兆2000億ドル)の大臺に乗った。
中國経済が底打ちを探り続けるのか、多くの人が関心を寄せている。國務院発展研究センター長の李偉氏は「中國経済はL字型の成長で、現在はこれまでの縦から橫への過渡期にあり、成長の急激な減速の可能性は低い」と述べた。