橫琴自由貿易エリアの新たな使命
広東?香港?マカオの協力においては、深センと珠海という特區にまず目を向けるべきだろう。珠海を考えるならば、橫琴を見ることが必要となる。今回の「粵港澳大灣區」の建設の波の中では、國家計畫に組み込まれている橫琴自由貿易エリアに新たな使命が與えられている。
橫琴自由貿易エリアは2015年4月、正式に発足した。橫琴自由貿易エリアはすぐに、その機能の明確な位置付けを行い、広東とマカオの高度な協力を拠り所として、観光?レジャーや健康、文化、科學教育、ハイテクなどの産業を重點的に発展させ、「文化教育開放先導區」と「國際ビジネスサービス?レジャー観光基地」となり、マカオ経済の適度な多元的発展を促進する新たな場、新たな要地としての役割を発揮するとの方針を掲げた。
橫琴自由貿易エリアはここ2年でどのような実績を上げたのだろうか。4月21日に行われたメディアブリーフィングで、橫琴新區黨委員會の葉真?副書記はその「成績表」を披露した。機能の位置付けのうちとりわけ際立ったのが、投資誘致だった。
報告によると、橫琴の登録企業はここ2年、毎月1000社余りのスピードで増加し、すでに3萬社を超え、登録資本総額は1兆6千億元を超えている。すでに誘致した世界トップ500社の投資事業は97社、國內トップ500社の投資事業は120社、各種の本部は1000社余り、技術系企業は4000社余りにのぼり、重點プロジェクト85件の総投資額は3400億元を超えている。
4月24日には、ライカカメラやグーグル、保利集団海外本部などの8件の重量級プロジェクトが橫琴に目を付け、珠海橫琴自由貿易試験エリアへの進出の契約を交わしたばかりだ。
4月26日に橫琴で開かれた國際広告文化クリエイティブ産業発展大會では、東道品牌創意集団やマカオ設計協會(マカオ系)、広東品牌促進會、広東旭日広告有限公司、中海智庫(北京)教育科技発展有限公司など國際的に知られた広告文化企業11社が契約式を行い、正式に橫琴に進出している。
こうした一連の実績は、橫琴新區が、香港?マカオ資源との接続で優勢を誇っているだけではなく、橫琴自由貿易エリアを架け橋として十分に利用し、國際的な資源との接続や國有企業や有名企業の受け入れでも重要な役割を果たしていることを示している。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2017年5月3日