広東省珠海市橫琴新區マカオ事務局と橫琴新區國稅局?地稅局はこのほど、「一帯一路」（シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード）の租稅関連サービス「稅達通」の始動式を共同開催し、3種類?9項目のサービス措置を共同で打ち出した。海外展開を進める企業には大きな贈り物となった?！付愡_通」プロジェクトは、橫琴自由貿易エリアによる國家「一帯一路」発展戦略への貢獻と「市民向け稅手続便利化春風行動」実施の新たな成果であり、改革がもたらす成果と便利を納稅者に共有させるものとなる。

橫琴新區地稅局の李喜妍局長によると、「稅達通」には、「稅関連の國際諮問」「稅関連のクロスボーダー事項の手続処理」「稅関連の要望への応答」の3つに大別される9措置が含まれる。海外投資の事前?事中?事後の各段階をカバーし、専門的でスマートな一括サービスを海外展開企業に提供する。

「租稅政策は各國で異なるため、我々のような海外で投資する企業は、稅にかかわるさまざまな問題に直面することとなる」。タイに投資する珠海原妙高新科技有限公司の李時家?財務総監は、「そのため我々は、稅務機関による専門的で細やかな政策指導が受けられることを願っている。自分たちで模索するよりもずっと効率的だ」と語る。企業の要望に応え、橫琴新區國稅局?地稅局は、▽「事前約定サービス」の実施を通じて、重大なクロスボーダー取引や特定事項の稅法適用で企業が直面すると予想される不確定な特定事項について稅務の「事前把握」を行い、不確定性のリスクを回避する、▽租稅條約の優遇を実施し、テーマごとの研修會や問い合わせ活動の定期的な実施を通じて、租稅條の優遇に対する納稅者の理解を助け、海外進出企業が大陸部外で稅収優遇を十分に受けられるよう保障する、▽クロスボーダーのリスクの提示を全プロセスにわたって行い、「國際稅収リスク提示マニュアル」を配布し、海外進出を行っている企業と凖備している企業が潛在的な稅収リスクを合理的に判斷し、有効に制御するのを助け、企業の順調な海外展開を確保する――などの措置を取る。

橫琴新區國稅?地稅局は近年、「インターネット＋稅務」の発展に注力し、リモートビジュアルセルフ稅手続システム「V-Tax」や広東省電子稅務局、稅務局?銀行クロスボーダー協力などのルートを通じて、クロスボーダーでの稅手続を実現してきた。技術手段を利用して移動なしでのクロスボーダー稅手続を実現したほか、橫琴新區國稅?地稅局は、國際稅収顧チームを共同で設立し、管轄區內の大型クロスボーダー企業と重點クロスボーダープロジェクトに対し、一対一での細かいサービスを展開している。さらに海外展開企業が遭遇しがちな稅収面での差別や二重徴稅リスク、大陸部外での稅関連爭議の問題をめぐっても、國稅?地稅局は、クロスボーダーの稅務トラブルを訴えるルートを共同で開発し、海外展開する納稅者の権益保護に便利な「グリーンチャンネル」を開き、企業の発展加速を支えている。

橫琴新區國稅局の黃勇局長は、「稅務コンプライスの多くの問題の根源は、稅務部門と企業との交流が円滑でないことにある。企業の訴えが滯ることなしに我々に伝えられれば、企業のニーズに基いて我々もすぐに調整し、すぐに問題を解決し、企業の『獲得感』を高めると同時に、我々のサービス水準も一層高まる。これは一種のウィンウィンだ」と語る。納稅者の海外展開をより良く支援するため、橫琴新區國稅?地稅局は、（1）稅関連の訴えへの呼応、（2）稅務部門と企業の上層部との対話、（3）部門の共同サービス――の3大メカニズムを構築し、企業の稅務擔當者や企業上層部、その他の政府部門などのレベルから稅務部門と企業とコミュニケーションを全面的に強化し、企業の訴えを理解し、納稅サービスを整備し、「一帯一路」建設のための補助政策を一括で実施し、海外展開企業に合った優れたサービスを提供し、企業のさらなる海外展開を助ける。

「ハイレベルに対外開放された中心的ゲートウェイの構築」は、橫琴自由貿易エリアの建設に対する國家の新たな要求、新たな目標となっている。橫琴はすでに、一流の醫療?娯楽?教育サービスを導入し、900社を超える企業の本部の同地への設立を引きつけ、さまざまなタイプのそろった4000社を超える金融企業がすでに橫琴に根を下ろしており、投資家に全面的な支援サービスを提供することができる。橫琴新區管理委員會の董洪山?副主任は、「橫琴自由貿易エリアは、國際的でハイスタンダードな貿易規則の標準化や法治化?便利化されたビジネス環境の構築の面で多くの試みを進めている。とりわけ香港?マカオと歩調を合わせた稅収政策の施行の面ではすでに全國の先頭にある」と語った。

「中國網日本語版（チャイナネット）」2017年5月19日