モバイル決済サービス「支付寶(アリペイ)」は30日、端午の節句の海外消費データを発表した。データは興味深い現象を示した。中國大陸部の1990年代生まれの人は海外旅行に意欲的で、留學生は中國の味を懐かしんだ。
5月28?30日の連休中、海外でのキャッシュレス消費件數は前年同期比322%増となり、海外でキャッシュレスが普及している。うち90年代生まれが海外旅行に最も威力的で、ユーザー全體の47%を占め、80年代生まれを抜き海外の消費主力軍になった。
90年代生まれは連休中、最も人気の高い海外旅行先である東京、バンコク、ソウルなどに殺到した。観光客數の増加率が最も高かった海外旅行先は、フランスのカンヌ、ドイツのハノーバー、チェコのプラハ、イタリアのローマ、ロシアのウラジオストクで、90年代生まれの個性的な一面を反映している。
90年代生まれの海外消費には、節約の一面もある。データによると、90年代生まれの半數が海外でアリババ傘下の個人向け信用サービス「アント花唄」を利用した。またファンド投資サービス「余額寶」と振替は、彼らが最も頻繁に利用する支付寶の機能となった。つまり彼らは海外ですぐに浪費するのではなく、各種財テクツールによりお金を節約したことになる。
中國大陸部で生活する若者とは対照的に、海外留學中の90年代生まれは伝統的な祝日を送ろうとした。データによると、人気留學先の大學付近の中國料理店では、連休中の決済額が平日より51%増加した。また中國人留學生は、中國製品の購入に意欲的だった。海外で支付寶を利用し、國內の商品をネット通販で購入する中國人留學生は、連休中に前年比35%増となった。ちまき、火鍋の素、攜帯電話、老舗化粧品などが大きな「戦利品」となった。
支付寶のデータによると、歐州の留學生は甘いちまきを好み、アジア?豪州?アメリカ大陸ではしょっぱいちまきが好まれる。全體的に見ると、域外で留學する中國人の7割が、しょっぱいちまきを好む。
當然ながら「あなたに會いたい」は口先だけに留まらない。連休中に海外の90年代生まれが送ったご祝儀件數は、前年同期比43.8%増となった。ご祝儀が依然として、多くの中國人の伝統的な感情表現方法であることが分かる。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2017年6月2日