「この列車は、『智能軌道快運(yùn)系統(tǒng)』のために特別に作られた世界初の仮想軌道列車だ。道路では巨人になるが、図體が大きい割に柔軟に動(dòng)ける」。湖南株洲で2日、長さ31メートル以上の緑色のゴムタイヤ式列車を前にして、中車株洲電力機(jī)車研究所のチーフエンジニアで智能軌道列車プロジェクトチームの代表を務(wù)める馮江華氏はそう語った。
「智能軌道快運(yùn)系統(tǒng)」(Autonomous rail Rapid Transit、ART)は、中車株洲電力機(jī)車研究所有限公司が獨(dú)自開発したもの。仮想軌跡の追走と効率的な電気駆動(dòng)技術(shù)を採用した軌道交通運(yùn)輸系統(tǒng)で、現(xiàn)代の路面電車のまったく新しい技術(shù)形式の一つとなる。現(xiàn)実の軌道を建設(shè)しないですむため、建設(shè)周期が短く、インフラ投資が小さく、配置が柔軟であるという特徴を備え、輸送能力とコストの両方を配慮した新型の中量軌道交通系統(tǒng)のソリューションとなる。
今回登場(chǎng)した世界初の仮想軌道列車は、このART系統(tǒng)を応用した輸送ツールであり、革新的な現(xiàn)代都市の低床電車の一種となる。列車は3両編制で、車両の長さは31.64メートル、幅は2.65メートル、高さは3.4メートル。乗車定員は307人で、最高運(yùn)行速度は時(shí)速70キロメートル。既存の路面電車の鉄輪?鉄軌はゴムタイヤに代えられ、専用の軌道を敷設(shè)する必要がない。馮江華氏によると、同社が自主開発した軌跡追跡制御技術(shù)によってスマートな誘導(dǎo)を行い、特別の信號(hào)制御技術(shù)によって仮想軌道上の列車の走行を制御することで、列車の安全性はいっそう高まった。
馮江華氏はこう計(jì)算している。中國の現(xiàn)代の地下鉄の建設(shè)費(fèi)用は1キロメートルあたり約4億元から7億元。現(xiàn)代の路面電車の線路建設(shè)費(fèi)用は約1億5千萬元から2億元だ。今回打ち出された智能軌道列車は、既存の路面電車と同等の輸送能力を保つという前提で、簡(jiǎn)単な道路改造だけで導(dǎo)入することができ、線路全體の投資は目下の路面電車の約5分の1に下がる。智能軌道快運(yùn)列車の使用壽命は25年で、新エネルギーバスの壽命の3倍から4倍に達(dá)する。さらに運(yùn)行路線1本の建設(shè)周期はわずか1年ですむ。「現(xiàn)在の路面電車と比べると、10キロメートルの路線を1本作るのに、智能軌道列車なら少なくとも10億元以上節(jié)約できる。『都市病』の解決に向けた特別のソリューションだ」
株洲市政府は同日、この智能軌道列車のための全國初のモデル路線を特別に建設(shè)する計(jì)畫を明らかにした。この計(jì)畫によると、モデル路線は來年には投入され、商業(yè)運(yùn)営を開始する見通しだ。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」 2017年6月10日