フォーチュン(中國語サイト)は北京時間20日夜、フォーチュン?グローバル500を世界と同時に発表した。今年はウォルマートが4年連続で首位となった。2位と3位は中國企業(國家電網と中國石油化工集団公司)。中國の入選企業數は14年連続で増加し、今年は115社に達した。アリババ、テンセントという中國IT大手が、今年初入選したことにも注意が必要だ。ところが順位が高いほど、多くの利益を創出しているというわけではない。中國工商銀行は418億8390萬ドルの利益により、中國入選企業の首位になった。
500社の所屬國を見ると、米國は今年132社、中國は115社、日本は51社。中國は14年連続で増加し、今年は5社増となった。
中國の115社のうち、エネルギー?石油?採掘類の企業が19社、不動産?プロジェクト?建設類が14社、銀行業が9社と多かった。
中國の入選企業は國有?中央企業が依然として高い割合を占めている(中央企業は48社)が、民間企業も臺頭の勢いを示している。初めて入選した10社(安邦保険集団、恒力集団、陽光金控、アリババ、碧桂園、テンセント、蘇寧雲商、廈門建発集団、國貿控股集団、新疆広匯)のうち、多くが民間企業だ。
アリババとテンセントが入選
500社に入選している世界IT企業は6社のみ。中國からは今年3社(京東商城、アリババ、テンセント)が入選し、半數を占めた。京東商城は昨年初めて中國IT企業として500社に入選したが、今年はアリババとテンセントが続いた。BAT(百度、アリババ、テンセント)のうち、入選していないのは百度のみ。
京東商城は自社EC事業を中心とし、その売上は主に取引フローとなっている。そのため売上で順位をつける同ランキングでは強みを握り、今年は261位と昨年より105位上げた。ところが赤字企業ランキングを見ると、同社は5億7000萬ドルで中國入選企業の首位となった。
これと比べ、アリババは第3者プラットフォームを中心とし、取引フローが売上に計上されていない。しかし近年その他の事業が発展しており、売上が急速に拡大し、今年は462位につけた。
インスタントメッセンジャー、オンラインSNSサービスを中心とするテンセントは、売上が比較的小規模だが、昨年ゲームなどの分野で収入が急増したことにより、478位につけた。
中國の3社の他に、米國のアマゾン、グーグル親會社のアルファベットが引き続き順位を大きく上げた。SNS大手のフェイスブックも今年初入選し、393位につけた。
利益は銀行がリード
2017年のトップ500社のうち利益が最も多かった50社を見ると、アップルが1位だったほか、2?5位は中國4大商業銀行(中國工商銀行、中國建設銀行、中國農業銀行、中國銀行)となっている。しかし利益と規模を兼ね備えるのは難しいようで、5社の収入が大幅に減少した。
うち中國工商銀行の利益は418億8390萬ドル(昨年は440億9820萬ドル)で、アップルの456億8700萬ドル(533億9400萬ドル)をやや下回った。中國建設銀行は348億4090萬ドル(363億330萬ドル)、中國農業銀行は276億8780萬ドル(287億3490萬ドル)、中國銀行は247億7340萬ドル(271億8220萬ドル)。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2017年7月21日