中國の造船業が最近、「世界一」または「アジア一」の一連の船舶の竣工と受注で、再び世界の注目を集めている。韓國メディア『亜洲経済』(Aju Business Daily)が伝えた海運市況調査機構の英クラークソン社の11日の発表によると、今年1月から9月までの世界の海運船舶の発注量は標準貨物船換算トン數で1593萬CGT(573隻)にのぼり、昨年同期(979萬CGT、438隻)から614萬CGT増えた。國別の発注量は、中國が509萬CGT(217隻)、韓國が405萬CGT(133隻)、日本が147萬CGT(76隻)だった。
聯合ニュースも9月、今年1月から8月までの発注量は、中國が422萬CGT(195隻)で世界1位、韓國が348萬CGT(104隻)で世界2位だったと伝えている。
『亜洲経済』のウェブサイトは29日、英國の造船?海運調査機構のクラークソンの情報として、今年1月から8月までの世界のクルーズ船の発注量は23隻で、前年同期から49%増えたと伝えた。超大型原油タンカー(VLCC)の発注量は32隻、アフラマックス級船舶の発注量は38隻だった。クルーズ船の発注量は比較的少ないが、その発注金額は156億ドルに達し、全體の40%前後を占めている。
クルーズ船と海洋総合設備は、代表的な高付加価値船舶である。クルーズ船を専門に生産する歐州の造船所は、10隻余りのクルーズ船を受注するだけでも、韓國や日本などの競爭相手の國にその業績で肩を並べることができる。
報道によると、中國は現在、この巨大なクルーズ船市場への進出を加速しており、特に今年は注目すべき成果を上げている。2月には15億ドルに達するクルーズ船の注文を受け、さらに3月には11隻のクルーズ船の受注に成功し、これまで歐州が獨占していた市場でシェアを徐々に広げている。韓國では逆に、大手造船會社の「STX造船海洋」が、傘下の「STX France」や「STX Finland」などのクルーズ船の造船所をすべて売卻している。
造船業界の関係者は、「STX造船が持っていた歐州の子會社を除けば、韓國には、クルーズ船市場に進出した造船企業はほとんどなかった。債権団は子會社の投げ売りを急ぐ余り、競爭力を失わせてしまった」と指摘している。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月14日