香港紙『南華早報』は10月23日に伝えたところによると、J.P.モルガン中國業務責任者は、中國で國內企業による対外投資を奨勵する「グローバル化戦略」を開始してから17年で、グローバル市場で新たな動きが活発化したと話した。中國企業が投資する西側企業は中國市場の急速なイノベーションや拡大から利益を得て、世界の投資家を引きつけているという。

　10月上旬、世界5位のタイヤメーカーのピレリは、ミラノ証券取引所に再上場し、歐州で今年最大規模のIPOを実現した。その2年前、同社は中國化工集団（ケムチャイナ）に71億ドルで買収されて市場廃止となった。その後の再編により、同社は事業の重點を利益率の高い高級タイヤに移し、関連商品の生産量を伸ばした。昨年にはアジア?太平洋地域で世界最高の利益率を記録した。

　J.P.モルガン中國業務責任者の黃國濱氏は次のように話す。中國企業のグローバル化戦略は新たな段階に突入した。グローバル化戦略は外國企業に被買収という目標を実現させ、中國のストーリーを伝え、世界の成長を促し、世界の投資家を引きつけている。これは新たな動きの始まりである。以前、中國企業による西側企業の買収は、多くが自然資源の買収や、市場シェア拡張、自身の技術力アップだったが、最近は國際業務の技能を取得する傾向にある。中國企業は現地企業に「中國の遺伝子」を植え込み、それらの企業を將來性のあるグローバル企業へと変えている。

　中國商務部の鐘山部長は中國共産黨第19回全國代表大會（第19回黨大會）の期間中、「中國は企業、特に実力と信頼のある企業のグローバル化を奨勵している。中國の投資による貢獻度は高まっている。中國企業のグローバル化規模は絶えず拡大し、海外資産は約6兆ドルになった」と述べた。

「中國網日本語版（チャイナネット）」　2017年10月24日