生産能力過剰は市場経済における周期的な現象で、構造的な問題でもある。世界金融危機後、世界全體の景気悪化で需要が縮小。これが現在の鉄鋼業などに生産能力過剰問題をもたらした根本的な原因だ。
海外の専門家は、「世界金融危機後、複數の國が大規模な景気刺激措置を講じ、鉄鋼、石油化學などの産業を優先的に発展させようとした。しかし科學技術の関連投資は限定的だったため、低水準な生産能力が過剰となった一方で高度な生産能力が不足し、構造的な生産能力過剰問題が発生した」と指摘した。
近年、中國は主體的に、供給側の構造改革を柱に、鉄鋼?石炭などの余剰生産能力を消化?廃棄し、國際社會に貢獻してきた。
統計によると、昨年中國で削減された生産能力は6500萬トンを上回り、今年はさらに約5000萬トンを削減する見込みだ。中國鋼鉄工業協會によると、中國はすでに昨年設定した「5年以內に1~1.5億トンの余剰生産能力を削減する」という目標をほぼ実現した。
世界鉄鋼協會のEdwin Basson事務局長は、「中國は世界の余剰生産能力削減に大きな役割を果たした。ここ2年で中國が削減した生産能力は米國の生産能力全體に相當する」と語った。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月24日