第11回世界貿易機関(WTO)閣僚會議が開催中のブエノスアイレスで10日、中國が主催する投資円滑化閣僚朝食會が開かれた。中國政府代表団の団長を務める商務部の鐘山部長は、「中國はWTO加盟國に対してグローバル投資の円滑化を共に推し進めるよう呼びかけ、肯定的な反応を得ることができた」と話した。
鐘山部長はあいさつで、「中國共産黨第19回全國代表大會(第19回黨大會)では、全面的開放の新たな枠組み形成を推進すべきと指摘された。中國は今後も多極的貿易體制を支持し、開放型世界経済の建設を推し進める方針だ」と述べた。また、「中國は『一帯一路』國際協力の強化に取り組んでおり、中國企業の対外投資を積極的に奨勵すると同時に、市場開放を一段と拡大する方針である。WTO加盟各國にもグローバル投資の利便性向上に共に取り組むよう期待している」と述べた。
鐘山部長は「中國は2017年4月にWTOで『開発のための投資円滑化フレンズ、Friends of Investment Facilitation for Development (FIFD)』の設立を呼びかけ、投資の円滑化という議題を率先して提起した。これは業界の訴えに積極的に応え、グローバル投資の利便性向上を目指すものだ」と強調した。WTOの推進するグローバル投資円滑化に向けた中國のプランとして、この議題はWTO加盟國から広く注目され、ポジティブな反応が寄せられた。FIFDには、現時點で中國、アルゼンチン、ブラジルなど16カ國が參加している。
2018年11月に、中國は上海で第1回中國國際輸入博覧會を開催する計畫だか、同時期に虹橋國際貿易フォーラムも開催する予定だ。中國側は各國の積極的な參加を歓迎し、グローバル貿易と投資に関する意見交換を促進する考えだ。