試算によると、中國の小売電子商取引額は現時點で、フランス、ドイツ、日本、英國、米國の5カ國合計を上回る。中國のインターネットユーザーのモバイル決済普及率は2013年の25%から2016年の68%に上昇。2016年の中國個人消費関連のモバイル決済取引額は、米國の11倍に相當する7900億米ドルの高水準に上った。中國のベンチャーキャピタル業界が急速に発展し、投資総額は2011年から2013年の120億米ドルが、2014年から2016年の770億米ドルへと拡大。グローバルベンチャーキャピタル投資総量に占める割合も6%から19%に上がった。ベンチャーキャピタルの資本はほとんどがデジタル技術へと向かっており、VR、自動運転自動車、3Dプリンター、ロボット、ドローン、人工知能において中國のベンチャーキャピタル規模は世界トップ3に入っている。
デジタル化モデルについてレポートは、中國には他國に類似する部分もあるが、中國のデジタル化の道のりは獨自性も持っているとの見方を示した。米國やEUと同様に、中國は情報通信技術、メディア、金融業界のデジタル化が最も高い一方、農業、建築業などのデジタル化が遅れている。中國は、対消費者産業(小売、娯楽など)のデジタル化がEUと米國を大きく上回っているのが特徴だ。小売業は、中國のデジタル化ランキング第5位だが、米國とEUはそれぞれ15位、14位にとどまる。娯楽業は、中國では第4位となり、米國では16位、EUでは19位となっている。