家政婦仲介サイト「管家幫」のデータによると、10年前に北京市で「月嫂」(出産直後の母子のケアや育児の手伝いを行う専門の家政婦)を雇う家庭は25%前後だったが、5年前になると40%に上昇し、現在は70%にのぼる。経済発展に伴い、多くの家庭が母子のケアを重視するようになり、月嫂という職業の人気が高まっている。
中國商務部が発表した「2017年中國家政サービス業界発展報告書」によると、家政市場は近年、需要に供給が追いつかない狀況となっており、家政婦の賃金が急騰している。2017年の生産高は4400億元に達し、すでに1兆元クラスの市場を形成している。特に「全面的な二人っ子」時代を迎え、月嫂業界は需給バランスの亂れが深刻化している。多くの仲介業者の月嫂契約率は、2016年より上昇している。月嫂は近年景気が良く、収入が1萬元を超えている。北京?上海?広州?深センの1級都市では、有名な月嫂は月収が3?4萬元に達することも珍しくなく、會社員を追い抜いている。
一部の統計データによると、全國の月嫂の需要は400萬人に達するが、実際の就業者數は100萬人未満だ。某社が2017年に行った業界調査データによると、1級都市の月嫂の需要は現在、6萬8000人から8萬5000人不足している。2016年はさらに30?50%の不足が存在し、うち住み込みの月嫂の不足は70?80%にのぼった。
清華大學中國経済思想?実踐研究院の李稻葵院長は、月嫂の人気は庶民の需要のアップグレードという、非常に重要な道理を説明していると指摘した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2018年11月14日