年に一度の世界経済フォーラム年次総會(ダボス會議)が22日、スイスのダボスで開幕した。昨年の「多極化する世界における共同の運命の構築」というテーマは今年の「グローバリゼーション4.0:第4次産業革命時代のグローバル構造の構築」に変化した。この世界が注目する會議は、グローバルガバナンスが厳しい課題と深い変革に直面しているという明確なシグナルを発した。「新華社」が伝えた。
今年のダボス會議のテーマはグローバル化の新たな動向に焦點を絞った。これは世界に存在する問題への研究の掘り下げであり、未來の発展方向への切実な願いでもある。
ダボス會議の関係者によると、今年の最も中心的な指導方針は、「対話」と「利害関係者」の原則を堅持し、多國間協力が欠ける狀況下で國際連攜を改善し、世界的な課題への対応に必要な個人?企業?社會?政府の各レベルの共同の努力を促進することだ。
ダボス會議の権威筋によると、現在の一連の課題は新たなグローバル化の時代を切り拓いており、技術革命に伴う一連の変革も単獨の國や分野で生じているわけではない。「そのため我々は世界全體で反応しなければならない」
米國の児童公益機関の責任者はダボス會議に書簡を寄せ、指導者に大局的な見地から未來を計畫するよう呼びかけた。「世界は互いに結びつき、人類の運命も切り離すことができないほど緊密だ。コミュニティであっても國であっても、自らを外界と切り離し孤立しようと思ってはならない」
ダボス會議の「社會?イノベーション」プロジェクト責任者は、未來のグローバル化を推進する技術は人間本位であり、積極的な価値観によって駆動されなければならないと述べた。「第四次産業革命とグローバリゼーション4.0は、これまでの時代の間違いを正す機會だ。これは共同の利益を作り、次の世代に福をもたらすという、共同の未來に関する約束に基づくものだ」
これらの理性的な聲は、中國の理念とプランに対する呼応、共鳴だ。
変化の激しい混亂する國際情勢、動きを活発化させる脫グローバル化を迎え、中國の指導者は何度も次のように指摘している。世界を悩ます問題を単純に経済グローバル化のせいにし、保護貿易?投資主義に取り組み、世界経済を孤立した古い時代に人為的に戻そうとすれば、それは歴史の流れに合致しない。すべてのチャンスを十分に利用し、すべての課題に協力して対応することが正しい選択だ。
現在、第四次産業革命が生じようとしており、世界ではかつてない変革が生じている。個人?企業?社會?政府、そして世界全體の関係が深い調整を迎えている。多くの國の社會ガバナンスの赤字が拡大し、制度の弊害が政治資源、集団の理性、社會の共通認識を蝕んでいる。國內の危機により、出席の意向を示していた米英仏の指導者が今年のダボス會議に集団欠席した。これはまさに、上述した不確実性と不安なムードの縮図だ。
この時代的な背景のもと、ダボス會議と會議が提唱する開放?対話?協力の精神がいっそう貴重になっている。この精神はダボス會議の魅力を維持しており、世界的な課題への対応に啓発をもたらしている。
ダボス會議の創設者であるシュワブ氏が指摘したように、より美しい未來を作るため重要になるのは、各利害関係者が共に行動することだ。自ら殻に閉じこもったり、保護主義やポピュリズムを煽っても問題を解決することはできない。「世界の相互接続を妨げようとする人々は、世界がすでに共に責任を擔うコミュニティになっていることを忘れている」
本日開幕したダボス會議は再び世界に対して、開放と協力こそがグローバル化の新モデルの構築を促し、人類社會のたゆまぬ進歩を促進する最良の選択肢であることを告げるだろう。中國は國際社會と共に、開放のなか協力し、協力によりウィンウィンを求め、世界に安定的で美しいビジョンをもたらすため積極的な力を発揮しようとしている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2019年1月23日