しかし同社は産業用クラウドプラットフォームを利用したスマート工場のおかげで、在庫は20％減少、優良品率は2-3％上昇、製造要員は50％減少、総合エネルギー消費は30％減少を実現した。

　中國工程院會員の張軍氏は、「産業用インターネットの大きな優位性は人とロボットの融合?相互信頼だ。以前の工業用工具組み立てラインの多くは精密さに欠け、製造されたタービンブレードの品質はバラバラだった。産業用インターネットの技術を導入すると、曲面生成アルゴリズムを採用することで、自動的に誤差を除去、良品率が大幅に上昇した。これは人間とロボットの相互作用の典型例だ」と語る。

　1つは工場、1つはユーザー。今どきの消費ニーズにはカスタマイズや多様化といった特徴が表れている。このような変化にはどう対処すべきか？ハイアール家電産業集団の陳録城副総裁は、「産業用インターネットを通じて企業生産はユーザーのニーズと直接向き合うようになり、ハイアールは『大規模製造』から『大規模カスタマイズ』に転換しつつある」と述べた。

　「製造業の質の高い発展が進む今日、伝統的な家電の生産販売モデルは活路を見失った」。陳録城副総裁は、「製品設計よりも顧客のニーズが最優先だ。ハイアールは雙方向コミュニケーション、研究開発、営業販売、仕入れ、生産、サービス、アフターサービスなど7つのポイントでユーザーの聲に耳を傾けている」と語る。