トランプ米大統領は13日午後、米連邦航空局(FAA)がボーイング737マックス8と737マックス9を運航停止とし、他國の737マックスの米國空域の飛行も禁止するという內容の緊急命令を出したと発表した。
連日にわたり、米國政府と深い関係を持つ「トップ企業」が世界的な信用危機に陥っている。
14日、エチオピア航空は墜落したボーイング737マックス8のブラックボックスをパリにある航空機事故調査分析機関に引き渡した。日本、ニュージーランド、アラブ首長國連邦、ベトナムなどもボーイング737マックスの運航を停止し、予定していた同型機の交付も「凍結狀態」と報じられた。米ナショナル?パブリック?ラジオ(NPR)は14日、「ボーイングにとって、運航停止のコストは発生したばかり。約370機の737マックスが世界各地で運航停止となり、1日あたりのアイドルコストは少なくとも數百萬ドルに上る」と伝えた。
ブルームバーグの14日の報道によると、ライオン?エアは737マックスの殘りの発注數を減らし、供給業者を変更する可能性もあると発表した。また、アフリカを訪問中のフランスのマクロン大統領は、「中國とエチオピアはエアバスを多く調達するだろう」と発言。また別の報道によると、ケニア航空は737マックスの調達を検討していたが、エアバスのA320に切り替える可能性がある。ベトナム航空は2月に737マックスの発注を増やしたばかりだが、14日にキャンセルする可能性があると発表した。韓國は今年5月に737マックスを導入する予定だったが、安全が保障されるまで使用しないと宣言した。
ブルームバーグは14日、ボーイング機の2018年第4四半期の未交付の注文數を公表した。5980機の注文のうち24機が747、88機が737 NG、11機が767、460機が777、622機が787で、737マックスは最多の4675機に達する。報道によると、世界的な運航停止により、裝備修復と認証が終わるまで交付は中斷されると見られる。アナリストは、納品遅延による在庫コストだけで、ボーイングの1月あたりの負擔は18億ドルになると推算。また、未交付の注文が全てキャンセルされた場合、ボーイングの損失は5000億ドルを超えるという分析もある。