中國は記録的なペースで高速鉄道ネットワークを拡大しており、現在の高速鉄道営業距離は海外の合計を上回っている。12月のある日、上海駅のG12列車のドアが午前11時59分に閉まり、12時に北京市に向け出発した。列車はわずか4時間半で1318キロを走行した。これはバルト海から地中海までの距離だ。車內でWi-Fiは一度も途切れなかった。ドイツの週刊誌『デア?シュピーゲル』が伝えた。
車內には快適な座席があり、足を伸ばす広い空間もある。車內サービスは航空機に匹敵し、乗務員が速やかに飲み物、ビスケット、おつまみのえんどう豆を提供してくれた。12時22分にはディスプレイに最高速度、時速339キロが表示された。
列車での旅行は中國で航空機に代わる選択肢になっている。特に東部の人口集中地域では、列車でほぼすべての都市に移動できる。中國の高速鉄道ネットワークの営業距離はすでに3萬キロ弱にのぼり、世界の3分の2以上を占めている。昨年の研究によると、中國の列車の乗客のうち高速鉄道の利用者は、2005年の段階で100人中1人の割合だったが、2015年には2人中1人になった。
鉄道は最も省エネな交通手段の一つだ。中國の気候保護への寄與度が拡大しており、さらには他國の手本になる可能性もある。これほど巨大なプロジェクトの裏には、中國政府の政治的な意向がある。中國政府は、良好な交通路線は市場開拓を促し、さらには國家統一を保証すると考えている。世界銀行はある研究の中で、中國の鉄道技術メーカー、大學、研究機関の間の良好な協力を稱賛した。これにより鉄道標準化がより容易になっている。
中國の鉄道への熱意は、経済のロジックにかなっている。中國の高速鉄道のコストは1キロあたり1700?2100萬ドルで、他國より約3分の1割安だ。資金調達面でも、中國は他國には真似できない強みがある。さらに重要なことは、高速鉄道の巨額の投資により乗車料金が高くなることはなく、割安であることだ。上海?北京の二等席の乗車料金は約71ユーロだ。
G12高速列車は予定より2分早い、午後4時36分に北京南駅に停車した。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2019年12月16日