中國國務院新聞弁公室（國新弁）は12月16日、2019年11月の國民経済運行狀況を発表した。國家統(tǒng)計局報道官の付凌暉氏は記者の質問に対し、11月の消費が大きく加速したことについて、「ダブル11」（11月11日のネット通販イベント）のオンライン販売が大きく引っ張り、オンラインの実物商品販売額が大幅に伸びたことで、同月の社會消費財小売総額を押し上げたと答えた。

　そのほかにも注目點がある。消費高度化のトレンドが続き、化粧品とスポーツ?娯楽用品がそれぞれ16.8％増、20.1％増となった。同時に、消費形態(tài)は過去の実物消費からサービス消費への転換が進んだ。サービス消費は全體の50％前後を占め、今年に入ってから2ケタの増加率を保っている。従來型商品の品質に対するニーズが高まると同時に観光、ヘルスケア、教育、介護などのサービス消費の需要も次第に拡大している。

　付氏は今後の見通しについて、中國の消費の先行きが大きく広がっているとの見解を示した。まず、中國は世界最大となる4億人前後の中所得層を抱え、市場の規(guī)模も非常に大きい。次に、中國の個人所得は徐々に上がっており、世界銀行の基準によれば中國は上位中所得國に分類され、個人消費の能力は増強されている。最後に、就業(yè)が安定し、社會保障の範囲も拡大している。

　また、消費発展を促進?支持する一連の措置も消費の拡大につながっていると話した。「放管服（行政のスリム化と権限委譲、監(jiān)督管理能力の強化と権限委譲の両立、行政サービスの最適化）」や「大衆(zhòng)創(chuàng)業(yè)、萬衆(zhòng)創(chuàng)新（大衆(zhòng)の創(chuàng)業(yè)とイノベーション）」が進むなか、新たな消費業(yè)態(tài)モデルが數(shù)多く出現(xiàn)したと説明。総合的にみると、中國の內(nèi)需中心と消費主導による発展の流れがますます明確になり、成長の持続可能性も高まっていくとの見方を示している。

　「中國網(wǎng)日本語版（チャイナネット）」2019年12月21日