中國國務院関稅稅則委員會は23日、國務院の承認を得て、2020年1月1日から、一部の輸入品に対する関稅を引き下げると通達した。850品目以上の輸入品に最恵國稅率を下回る暫定稅率を課す。

　中國共産黨第19回全國代表大會（十九大） と第19期中央委員會第2回全體會議（二中全會）、三中全會?四中全、および中央経済工作會議の精神を貫徹し、質の高い貿易の発展推進に向けるとしている。輸入の拡大、輸入品に対する潛在需要の引き出し、輸入構造の最適化にも向ける。　

　■生活需要を満たすため、國內で不足気味の狀態にある日用消費財や、海外の特色のある日用消費財の輸入を適宜増やす。冷凍ブタ肉、冷凍アボカド、オレンジジュース（非冷凍）などの輸入品の暫定稅率を引き下げる。

　■醫薬品のコスト引き下げと新薬の製造促進に向け、喘息治療に用いられるアルカロイド系の醫薬品と、糖尿病治療の新薬の原料に対してゼロ関稅を適用する。

　■先端技術、設備、部品の輸入拡大とハイテク産業の振興支援に向け、半導體の検査裝置や選別機、高圧タービン制御弁、自動変速機用トルクコンバーター、アルミ製バルブコア、フィルム原料、フォトレジスト用分散液、培地などの輸入品の暫定稅率を引き下げる。

　■國內で需要のある資源性製品の輸入促進に向け、一部の木材と紙製品の輸入品の暫定稅率を引き下げる。