スペインのエル?パイス紙(電子版)は2日、中國の高速鉄道工場を訪れた記者の記事を掲載した。その要旨は下記の通り。
中國の山東省青島市にある中車青島四方機車車両股份有限公司(以下「同社)」は、難攻不落の城のように見える。この大型総合工業基地の敷地面積は1.77平方キロメートルで、モナコ公國の面積にほぼ相當する。記者はやっとのことでその中に入ることができた。
工場內では中國製の高速列車が組み立てられていた。これは21世紀の中國の名刺だ。1萬2000人弱の作業員がこれらの列車の設計?製造を擔當している。これらの列車が中國の重大なモデルチェンジを促した。女性従業員の李さんは記者に、「2008年の北京五輪開幕前に開通した京津都市間鉄道は北京市と天津市を結び、時速350キロで運行する。これは今や全國に広がる高速鉄道網の基礎を固めた。中國の高速鉄道発展の開始時期は日本やスペインなどより遅れたが、2019年の営業距離は3萬5000キロに達し、世界各國の合計を上回った」と話した。
十數年に渡り、中國は世界の高速鉄道営業距離の6割以上を建設した。昨年送り出した乗客數は延べ23億1000萬人にのぼる見通し。これらの列車のうち多くが同社によって作られている。同社は世界最大の高速列車製造メーカーとしての地位を確立した。
同社には常に受注が舞い込む。すべての高速列車の最終組立ラインがフル稼働している。
最も注目されているCR400AF動車組は、「復興號」と名付けられた。赤いラインとインパクトの強い先頭車両を持つ。この高速列車は時速350キロで運行し、最高時速は420キロにのぼる。李さんは「當初は外國の技術を用い第1陣となる高速列車を開発していたが、新型列車は完全に中國による設計?製造だ」と誇らしそうに語った。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月5日