新型コロナウイルスの世界的な流行に伴い、ベトナム、タイ、カザフスタン、エジプト、セルビア、カンボジアの6カ國が相次いで食糧輸出禁止を宣言した。
世界保健機(jī)関(WHO)、國連食糧農(nóng)業(yè)機(jī)関(FAO)、世界貿(mào)易機(jī)関(WTO)は31日に共同聲明を発表した。各國に対して感染対策を講じると同時(shí)に、感染癥の食糧サプライチェーンへの衝撃を最低限に抑え、この公衆(zhòng)衛(wèi)生危機(jī)による食糧危機(jī)の発生を防止するよう呼びかけた。
中國は食糧危機(jī)に直面するだろうか。複數(shù)の専門家によると、中國の稲や小麥などの主要食糧の數(shù)は十分だ。しかし世界最大の大豆輸入國であることから、年內(nèi)に大豆の供給問題が発生することになりそうだ。
データによると、中國の小麥生産量は1億3000?4000萬トンで長年推移しており、調(diào)整用の輸入量は500萬トン前後だ。中國の2019年の籾及び米の輸入量は255萬トンで、同年の國內(nèi)消費(fèi)量の1.28%を占めた。中國のとうもろこしの需要も國內(nèi)供給が中心で、2019年のとうもろこし輸入量が國內(nèi)消費(fèi)量に占めた割合は1.72%。
中國社會(huì)科學(xué)院農(nóng)村発展研究所の研究員である黨國英氏は、「中國が輸入する主要食糧は少なく、工業(yè)用、種子用、飼料用などが中心的だ。中國には比較的整った食糧備蓄體制があり、在庫が非常に多く危機(jī)に対応できる」と述べた。
國家糧油情報(bào)センターの上席エコノミストの王遼衛(wèi)氏も、新華社のインタビューに応じた際に「中國の食糧生産量は5年連続で6億5000萬トン以上で安定している。近年は食糧備蓄體制?メカニズムが絶えず改善されており、食糧の備蓄は十分だ。小麥や籾などの食糧品種の在庫は過去最高水準(zhǔn)に達(dá)している。主要輸出國の輸出規(guī)制措置は國際市場の食糧価格の変動(dòng)を大きくする可能性があるが、現(xiàn)在の中國の食糧市場への影響は少ない」と指摘した。
しかし小麥、籾、とうもろこしと異なり、中國の大豆の需要が主に輸入に依存しており、世界最大の大豆輸入國になっていることに注意が必要だ。稅関総署が発表したデータによると、中國の2019年の大豆輸入量は過去2番目の8551萬1000トンに達(dá)した。うちブラジル、米國、アルゼンチンが主な輸入先となっている。
中國人民大學(xué)経済學(xué)院院長の劉守英氏は「米國、ブラジル、アルゼンチンの感染狀況が大豆の輸出に及ぼす影響については評価が必要だが、中國は短期間內(nèi)にこの部分を補(bǔ)うことができない。中國の大豆市場の供給量に影響が生じる。さらに経済活動(dòng)間の円滑性が直ちに回復(fù)しなければ、大豆輸入問題の圧力により価格が上昇する。感染癥は中國の全體的な食糧供給量にそれほど大きな影響を及ぼさないが、構(gòu)造的な食い違いの拡大により、大豆の供給は今年の中國の食糧問題になる」と述べた。
劉氏は、感染癥は世界の食糧生産と供給にそれほど大きな影響を及ぼさないが、世界の食糧サプライチェーンに大きな影響を及ぼすと判斷した。
劉氏は特に、世界で食糧危機(jī)が生じるかを議論する際には、アフリカでの感染蔓延狀況に特に注意が必要と述べた。「アフリカで大流行すれば、世界の食糧危機(jī)が激化する。世界の食糧問題の中心はアフリカにある」
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2020年4月2日