新型コロナウイルスの感染対策に協力するため、多くの観光地が「オンライン観光」モデルを採用している。文化観光商品のイノベーションにより、人々の感染対策期間中の需要を満たしている。敦煌研究院とテンセントは共同で、微信小程序(WeChatミニプログラム)のオンライン敦煌観光を打ち出した。ユーザーは手を動かすだけで360度のフルパノラマデジタル洞窟を探索できる。馬蜂窩旅遊とショート動畫の快手が共同で「世界博物館オンライン観光」を打ち出した。ユーザーはライブ配信により世界の有名博物館?美術館をめぐることができる。
中國観光研究院観光地研究専門家の戦冬梅氏は、「何年も前からオンライン観光という概念があったが、今年になりようやく好評を博するようになった。長時間自宅にこもった人々は旅行の強い意欲を持っているが、外出するわけにもいかない。オンライン観光はこの市場の需要をつかんだ。その一方で科學技術の進歩、インターネットの急成長は、観光地のオンラインサービスに成熟した技術サポートを提供した。オンライン観光の概念を現実に変えた。オンライン観光には他にはない獨特の価値がある。時間と経済的なコストを節約し、気象?交通?混雑といった従來の観光形式の制限を打破した。観光客は外に出なくても遠くを旅することができる。オンライン観光は感染対策期間の需要であるが、終息後もオフライン観光の前に事前に目的地を理解し、十分に攻略を行ってからより良い遊覧體験を獲得できる」と指摘した。
オンライン観光を開始する観光地が現在増えている。文化?観光部産業発展司の高政司長は、「文化?観光部は今後オンラインの取り組みに力を入れ、デジタル文化観光産業の発展を早め、文化観光とデジタル経済の深い融合を推進する。多様な製品を創出し、供給構造を改善する」と表明した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2020年5月5日