ドイツのバイエルン州の経済団體VBWがこのほど発表した研究報告は、「中國経済の世界経済に占める割合は持続的に増加する」とし、次のように指摘した。

　中國は人口が多く、経済力が高く、アジア太平洋地域経済および世界経済で特殊な役割を果たしている。2018年の中國の経済規模が世界経済に占める割合は5分の1弱だったが、2040年には世界の生産高の4分の1近くを生み出すことになる。

　今後20年の世界消費のポテンシャル、成長の原動力は、主にアジア太平洋地域にシフトし、中でも中國要素は非常に重要となる。西側社會は高齢化が一層進行し、新しい消費層が南東へと移り続けている一方で、中國は引き続きアジア太平洋の成長をけん引し、この地域に最大の中?高所得層が生まれ、より強い消費力を形成するためである。

　新しい世界経済のパワーバランスが形成されつつあり、これは世界経済運営のルールに影響を與える可能性がある。脫グローバル化は各國が直面する現実的な脅威となり、グローバル経済の繁栄を脅かすことになる。自由貿易と國際分業のほかに方法はない。保護主義と貿易戦爭は最終的にすべての人を傷つけるだろう。

　「中國網日本語版（チャイナネット）」2021年3月31日