國家統計局社科文司「中國革新指數研究」課題チームの計算によると、中國の昨年の革新指數は前年比6.4%増の242.6(2005年を100とする)だった。國家統計局が29日、データを発表した。
國家統計局社科文司のチーフ統計家の李胤氏は、「中國革新指數の動きは、複雑で厳しい國內外の情勢、特に新型コロナウイルス感染癥の衝撃といった不利な要素を受けながらも、中國が革新を現代化建設の全局面における中核的な位置に據え続け、革新駆動型の発展戦略を掘り下げ、革新の能力?水準がさらに向上したことを示した。革新の原動力の引き出しが加速され、経済の安定的な高成長の維持、経済の高品質発展の促進に重要な支えを提供した」と述べた。
中國の昨年の研究開発費は前年比10.2%増の2兆4393億1000萬元で、世界2位をキープ。5年連続で2桁臺の成長となった。その投入強度(対GDP比)は2.40%で、2010年以降では最大の伸び率となった。投入強度の世界主要経済體における順位は、2016年の16位から12位に浮上しており、経済協力開発機構(OECD)諸國の平均水準に近づいている。研究開発者のフルタイム當量は前年比9%増の年間523萬5000人で、世界一をキープした。
革新の産出の豊富な成果に注意が必要だ。昨年の中國國內の特許取得件數は前年比で42.3%と大幅に増え352萬1000件にのぼった。技術移転?転化のペースアップを続けている。昨年の中國の技術市場の契約額は前年比26.1%増の2兆8251億5000萬元で、技術市場が急成長している。
李氏は、「昨年の中國革新指數によると、中國の革新の能力と水準が絶えず向上している。中國の基礎科學研究の弱點が依然として顕著で、重大なオリジナルの成果が乏しく、重要な中核技術が他者に握られる局面に根本的な変化はない。科學技術成果の転化能力もまだ弱く、人材発展及び奨勵メカニズムのさらなる健全化が待たれる」と述べ、次のように指摘した。
今後は革新駆動型発展戦略をさらに貫徹し、新たな強みを全面的に構築し発展させ、科學技術強國の建設を急ぐ必要がある。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2021年11月1日