中國銀行研究院高級研究員の王有鑫氏は、「國際決済金額に占める人民元のシェアの上昇は、中國の貿易が世界に占める割合の上昇と関連している。世界のサプライチェーンの混亂を受け、海外の貿易と物流の循環が滯り、注文が中國に殺到している。中國の貿易規模の拡大のけん引を受け、人民元決済の國際貿易に占める割合が上がっている。また米ドルの変動が続くなか、人民元レートは相対的な安定を保ち、海外投資家の越境貿易及び投融資における人民元使用の自信を深めている」と述べた。
周氏は、「流れを見ると、人民元の世界決済金額に占める割合は、中國の経済規模や貿易額とまだミスマッチだ。米ドルやユーロなどと比べると、大きな発展の余地を殘している。國內経済の長期発展の見通しが好転し、人民元の國際化が著実に進んでいる。國內では雙循環の発展構造の構築ペースが上がっている。人民元の國際決済、投資、外貨準備における力が今後絶えず強化される」と述べた。
中銀証券世界チーフエコノミストの管濤氏は、「経済が強ければ通貨も強い。人民元國際化は自然な流れだ。重要なのは、新たな発展構造の構築を急ぎ、高品質発展と高水準開放を実現することだ。こうして初めて國際市場の人民元に対する信頼と承認を強め続けることができる」と述べた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2022年2月10日