３．「生態(tài)環(huán)境」大項(xiàng)目：上海、北京、天津がCO2排出量最多3都市に

都市発展において、環(huán)境品質(zhì)と資源効率はますます重要になっている。 「生態(tài)環(huán)境」大項(xiàng)目は、「環(huán)境品質(zhì)」、「環(huán)境努力」、「資源効率」の3つの小項(xiàng)目指標(biāo)を置き、「空気質(zhì)指數(shù)（AQI）」、「GDP當(dāng)たりCO2排出量」、「一人當(dāng)たりCO2排出量」、「気候快適度」など15の指標(biāo)データで構(gòu)成される。同大項(xiàng)目は、環(huán)境品質(zhì)と資源効率に焦點(diǎn)を當(dāng)てるとともに、環(huán)境改善への取り組みをも評(píng)価する。

「CO2排出量」への評(píng)価は、「生態(tài)環(huán)境」大項(xiàng)目の見(jiàn)どころである。現(xiàn)在、36中心都市が排出する二酸化炭素は中國(guó)全土の29％を占めている。

「CO2排出量」を見(jiàn)ると、上海、北京、天津、広州、ハルビン、寧波、青島、重慶、済南、鄭州の順で排出量が多い10中心都市となっている。

「一人當(dāng)たりCO2排出量」を見(jiàn)ると、フフホト、太原、蘭州、銀川、天津、ウルムチ、寧波、青島、北京、上海の順で排出量が多い10中心都市となっている。

「生態(tài)環(huán)境」大項(xiàng)目のトップ3は、深圳、上海、北京で、深圳が上海を抜いて初めて首位に立った。その他、広州、重慶、廈門(mén)、武漢、成都の5中心都市がトップ10にランクインした。

2019年と比較すると、36中心都市のうち、深圳、廈門(mén)、武漢、天津、長(zhǎng)沙、寧波、合肥、瀋陽(yáng)、西安、青島、済南、ラサ、石家荘が、同大項(xiàng)目ランキングで順位を上げた。

図　「生態(tài)環(huán)境」大項(xiàng)目2020

　４．「輻射能力」大項(xiàng)目：北京、上海、深圳がトップ3を維持

中心都市が「中心都市」たる所以は、周辺地域乃至全國(guó)への輻射力にある。このため、都市の輻射力を測(cè)ることが中心都市評(píng)価の一大キーポイントである。「輻射能力」大項(xiàng)目は、「産業(yè)輻射力」、「科學(xué)技術(shù)?高等教育輻射力」、「生活文化サービス輻射力」の3つの小項(xiàng)目指標(biāo)を立て、「製造業(yè)輻射力」、「IT産業(yè)輻射力」、「科學(xué)技術(shù)輻射力」、「高等教育輻射力」、「醫(yī)療輻射力」など9の指標(biāo)データから構(gòu)成される。同大項(xiàng)目は、都市の産業(yè)、科學(xué)技術(shù)、高等教育など分野の輻射力をはかるだけでなく、生活サービス分野の輻射力も注視している。

中國(guó)の輸出産業(yè)は、2020年前半にコロナ禍で深刻な打撃を受けたが、後半は力強(qiáng)く回復(fù)した。「中國(guó)都市製造業(yè)輻射力2020」ランキングの上位10都市は、深圳、蘇州、東莞、上海、寧波、仏山、成都、広州、無(wú)錫、杭州となっている。興味深いのは、この10都市の中で中心都市ではない蘇州、東莞、無(wú)錫の輸出がマイナス成長(zhǎng)になったのに対し、中心都市である深圳、上海、寧波、成都、広州、杭州はいずれも輸出のプラス成長(zhǎng)を?qū)g現(xiàn)した。こうした製造業(yè)スーパーシティに牽引され、2020年に中國(guó)の輸出は4％の成長(zhǎng)を達(dá)成した。

2020年はIT産業(yè)が大きく成長(zhǎng)した年であり、デジタル防疫、リモートワーク、オンライン授業(yè)、遠(yuǎn)隔醫(yī)療、オンライン會(huì)議、オンラインショッピングなどが當(dāng)たり前になり、コロナ禍があらゆる産業(yè)と生活のDXを推し進(jìn)めた。「中國(guó)都市IT産業(yè)輻射力2020」ランキングの上位10都市は、北京、上海、深圳、杭州、広州、成都、南京、重慶、福州、武漢で、いずれも中心都市である。 この10都市には、中國(guó)のIT就業(yè)者數(shù)の58.3%、メインボード（香港、上海、深圳）上場(chǎng)IT企業(yè)數(shù)の77.6%、中小企業(yè)版上場(chǎng)IT企業(yè)數(shù)の62.5%、創(chuàng)業(yè)版上場(chǎng)IT企業(yè)數(shù)の75.3%が集中している。中國(guó)のIT産業(yè)はこれら中心都市への集中が進(jìn)んでいる。

北京、上海、深圳の3都市は、「輻射能力」大項(xiàng)目ランキングではトップ3を維持した。特に1位の北京は3つの小項(xiàng)目でもすべて1位を獲得し、偏差値的に他都市を大きく引き離した。また、トップ10都市には、広州、成都、杭州、南京、西安、武漢などの中心都市が含まれている。

2019年度と比較すると、同大項(xiàng)目トップ10都市ランキング入りした中心都市では、武漢に代わって8位となった西安と、10位に下がった武漢を除き、その他は同じポジションを維持した。

36中心都市で見(jiàn)ると、2019度年と比較して、合肥、寧波、昆明、南昌、貴陽(yáng)、蘭州、フフホト、銀川、ラサといった都市も順位を上げており、とくに合肥、銀川、ラサは上昇幅が際立った。

図　「輻射能力」大項(xiàng)目2020