中國商務部の王文濤部長は今月23-27日のわずか5日間で、アップル、エスケル、ネスレ、BMWなどのグローバル企業11社の重役と會談した。この一連の動きは2つのシグナルを発したと分析されている。
?シグナルその一 中國は開放拡大の歩みを止めない
王氏はグローバル企業の複數の重役に対して、「対外開放は中國の基本的な國策だ。中國側は確固不動の姿勢で高水準の開放を促し、世界の産業チェーン?サプライチェーンの協力を掘り下げる」と説明した。
中國の開放のビジョンと決意が徐々に現実になっている。參入ハードルの引き下げについて、中國は外資參入ネガティブリストのサービス業の項目を持続的に削減し、外商投資奨勵産業目録のサービス業の項目を増やし、サービス業開放拡大総合試行を増やしている。國際的な高基準経済?貿易ルールとの一致について、中國は環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP)への加入に積極的に取り組んでおり、デジタル経済連攜協定(DEPA)への加入の交渉も始まっている。
?シグナルその二 ビジネス環境の改善をめぐり中國はより多くの実務的措置を打ち出す
中國は近年ビジネス環境の改善に取り組み、投資家の中國での興業に便宜を図っている。新型コロナウイルスの感染拡大中には重點外資プロジェクト活動専門班を作り、在中國外資系企業の原材料や人材などの問題の解消に向け速やかに支援を提供した。
これらの取り組みは外資系企業から認められている。中國國際貿易促進委員會の調査によると、外資系企業の中國のビジネス環境に対する満足度は昨年第4四半期に全體的に高かった。約9割の外資系企業が、経営場所の取得と納稅の評価を「比較的満足」以上とした。
國際的な投資誘致競爭が激化し、ビジネス環境が日増しに外資系企業の投資計畫の重要な検討要素となる中、外資系企業の訴えに的を絞った反応を示し、外資系企業に內國民待遇を與えることが、中國の今後の外資導入活動の大きな重點となる見込みだ。
中國社會科學院世界経済?政治研究所の高凌雲研究員は、「高水準の開放の促進、ビジネス環境の改善、外資の安全?収益?市場への期待の保障は、外資導入の基礎をしっかり固め、外資導入の水準をさらに高める」と述べた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2023年3月28日