都市における競爭が激化しストレスが深刻になる中、中國の一部の都市部住民はシンプルな生活を欲するようになった。SNSでも旅行コンサルティング會社でも、アグリツーリズム(農村観光)が新たなブームになっている。データによると、中國のアグリツーリズム観光客數は2012?19年の間に8億人弱から30億人に増加した。この流れを受け、企業、政府、村人などもアグリツーリズムに急速に進出している。米サイト「ザ?ディプロマット」が伝えた。
中國の第14次五カ年計畫ではアグリツーリズムが重點の一つとされ、レジャー農業、アグリツーリズム、民宿経済などの特色産業を強化するとされた。中國は今月、観光業支援の多くの新たな措置を打ち出した。政府の奨勵を受け、一部の農村部住民は農家を現代的に改築し「農家楽」(ファームステイ施設)を作っている。実際に成功例も出ている。2021年には浙江省余村と安徽省西逓村が、國連世界観光機関(UNWTO)の第1期「ベスト?ツーリズム?ビレッジ」に選ばれた。
國內の観光業は多くの利益を生むと見られるが、市場の競爭が依然として激しく、すべての村が観光業発展に適しているわけではない。飽和化が深刻な市場の中である村が抜きん出ようとするならば、現地の獨特な文化をアピールすることが方法の一つとなる。ある社會學者は、単一化の回避は村発展の鍵であると強調した。若者が均質化を最も嫌うからだ。
生態環境保護をめぐり構築する持続可能な経済は、文化とは別の発展のピースだ。余村はその代表例だ。この村の「石経済」はかつて石灰巖の加工により現地の自然環境を破壊したが、今やここは環境に優しい観光スポットになっている。彼らは古い工場を図書館に改築した。村の昨年の観光客數は70萬人で、村全體の収入が1300萬元を超えた。村人の生活の質が上がっただけでなく、この村はさらにグリーンテクノロジー創業のホットスポットになった。
中國のアグリツーリズムの観光客數は25年に40億人にのぼる見込みで、この業界で成功を収めようとする人をさらに集めることが不可避だ。これまでの先例の評価により、アグリツーリズム発展のすべての活動がより大きな成功を手にすることができる。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2023年8月21日