中國で、「辛い料理」は多くの地域の食卓の大きな特徴と言える。先日開かれた第2回中國デジタル唐辛子産業発展大會で発表された統計によると、中國は世界一の唐辛子消費國であるとともに、年間生産量でも世界一を維持し、栽培範囲は全國28省(區、市)に及び、産業規模は拡大し続けている。
中國、世界の半分近くの唐辛子を生産
現在、中國の唐辛子栽培面積は3000萬ムーを超え、全國の野菜栽培面積の約10%を占め、各種野菜の中で上位につけている。
中國農業科學院農業情報研究所の林巧副研究館員によると、唐辛子には食用価値だけでなく、重要な経済価値と社會価値もあり、カプサイシンやカプサンチンは醫療、食品、工業などの分野に応用されている。近年、世界の唐辛子の栽培面積と生産量は安定して増加し、中國の唐辛子産業も急成長段階に入った。
國際連合食糧農業機関の統計によると、2000~2021年、世界の唐辛子の30%以上が中國で栽培され、2021年の中國の栽培面積は世界の36.72%を占め、2000年より約5.59%上昇し、世界の主な唐辛子生産國となった。近年の生産量を見ると、世界と中國の唐辛子生産量は大幅に増加し、うち中國の生産量は世界の半分近くを占め、世界最大の生産國となっている。
また、中國産唐辛子は世界の消費者の食卓にも並ぶようになった。唐辛子と唐辛子製品は世界に1000種以上あり、3分の2の國と地域が唐辛子を栽培または食している。中國は主な唐辛子輸出國の1つであり、乾燥唐辛子、唐辛子粉、生または冷蔵の唐辛子などを輸出している。
農業農村部農業貿易促進センターの公式データによると、2022年の中國の唐辛子輸出額は17億ドルで前年比11.6%増加した。うち乾燥唐辛子の輸出額は15億6000萬ドルで8.1%増、生の唐辛子は1億4000萬ドルで71.2%増だった。中國産唐辛子の輸出先トップ3は順に米國、日本、スペインで、唐辛子輸出総額の41.1%を占めた。
そのほか、唐辛子産業の持続的発展は市場ニーズを満たし、多くの地域で農家の収入増加を促す基幹産業の1つになっている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2023年10月7日