中國の電気自動車(EV)ブランドはこの2年で、フィンランド、ストックホルム、オスロの街頭でよく見かけるようになった。この流れは北歐のみに限られず、歐州全體に広がっている。消費者にEVを保有する獨特なチャンスを提供している。フィンランド紙「ヘルシンキ?タイムズ」が伝えた。
中國が電動化に専念するのは大気汚染を減らすためだけではない。この國は自國の14億人のために取り組み続けており、當然ながら世界市場にも割安で質の高いEVを提供している。この取り組みは環境の考慮だけでなく、世界の自動車業界の主な參畫者を目指している。今や中國自動車メーカーはEVを生産するだけでなく、生産において質と価格を重視している。
中國のEVはポルシェほどの高級感はなく、テスラほど優れた技術による魅力を持たないかもしれないが、価格重視のボリュームゾーンに迎合している。西側の自動車メーカーはハイエンドEVに専念し、割安なEVの大きな空白地帯が生まれた。中國自動車メーカーは機に乗じ、この市場を埋めている。
間もなくフィンランドでSUVを発売する中國東風汽車のブランド「嵐図」は、この自動車が「ハイエンドEV市場を根底から変える」とし、かつ「超エリート」の仲間入りをすると表明した。同ブランドのフィンランドでの展開を擔當するNordcars社のマキネンCEOが、「保守的な思想は言論によって動かされない。私は好奇心を持ち、この車にチャンスを與える。試乗後にその良し悪しについて議論しようではないか」と述べた通りだ。
別の中國自動車メーカーのBYDは早くからフィンランドに進出し、店を構えていた。同社フィンランド地域擔當者のプレス氏は、「多くのドライバーは中國自動車ブランドに偏見を持ちがちだが、判斷前に自ら體験することを勧める」と述べた。
ステランティスのタバレスCEOは、「歐州の法律により、歐州製のEVが中國製より約4割高くなっている。この価格差を受け、歐州の中所得者は中國製のEVを選択する可能性がある」と述べた。
中國製の割安のEVの臺頭は、北歐ひいては歐州の消費者に嬉しいチャンスをもたらした。消費者にとって、これらの自動車は歐州の高級ブランドほど箔はつかないかもしれないが、全財産を費やさずにEVを保有したい人に実現可能な選択肢を提供している。
中國製EVの歐州での出現は、イノベーションと競爭の需要を浮き彫りにした。世界の消費者にとって、これは自動車業界をより持続的で便利な未來へと向かわせる。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2023年10月10日