26日に開かれた2023(第25回)中國國際鉱業大會で、自然資源部中國地質調査局國際鉱業研究センターは『世界鉱業発展報告2023』(以下、『報告』)を発表した。報告によると、鉱業科學技術設備のスマート化が進み、資源回収利用技術は急速に進歩している。
『報告』によると、5G、自動運転鉱山車両、人工知能(AI)などの技術の応用は鉱山の開発レベルを向上させた。5G技術は採掘、輸送、製錬などさまざまな場面に応用され、鉱山のスマート化を促した。自動運転鉱山車両も大規模に導入されている。大まかな統計によると、中國の50以上の鉱區が自動運転を実行し、炭鉱、金鉱、砂石骨材採掘場などをカバーし、運営車両は300臺を超える。世界のCO2排出削減が進むにつれ、鉱山車両の電気化は鉱山のCO2排出削減を促す重要な手段となっている。AIは資源探査、工程合理化、資源管理などの分野に応用され、鉱山作業の方策決定効率を高めた。
『報告』によると、資源回収利用技術は急速に発展している。世界の大口鉱山?貴金屬の回収利用技術と方式は定著し、鉄、銅、アルミなどの大口鉱山の回収利用の特許の基數は大きく、増加は速く、資源回収利用率は50%を超えている。戦略的新興鉱山の回収利用技術も急成長しているが、市場化規模は大きくない。リチウムとレアアースの回収利用の特許の基數は小さく、増加は速いが、資源回収利用率は1%たらずである。
今後について、『報告』は、科學技術革新の取り組みを強化し、鉱業の発展で「ダブルカーボン」目標の達成を支えられるよう推し進め、衛星リモートセンシング、ビッグデータ、IoTなどの先進技術を活用し、鉱業科學技術の革新とアップグレードを推し進め、デジタル化工業とスマート鉱山の建設を加速させるべきだとした。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2023年11月1日