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lbxysyl.com |01. 12. 2023 |
サプライチェーン博の外資系企業、中國に根ざし世界に向かう
マイナス6度のコーラ、マイナス7度のビールを飲んだことはあるだろうか。漁獲されたばかりの魚が1分10秒內に完全に凍るのを見たことはあるだろうか。生鮮食品の輸送中にその安全と品質をどのように保障するのだろうか。北京市で開催中の第1回中國國際サプライチェーン促進博覧會(サプライチェーン博)で、60數社の企業がサプライチェーンサービス展示エリアで物流の最先端技術、先進設備、サービスの理念を展示し、來場者から注目を浴びた。
サプライチェーンサービス展示エリアの展示面積は約8000平方メートル。出展企業は「生産側」から「ユーザー側」に至る全チェーンの需要を巡り、総合物流、技術設備、総合サービスの3つの內容で、現代物流分野における技術イノベーションと業態の高度化を十分に展示。また中國という物流強國に根ざし國際市場を開拓する決意を示した。
「中國は世界のサプライチェーンの中心」
中國は世界最大の製造業國の一つで、巨大な工業の基礎と整った製造能力を持ち、數多くの業界で大きな産業チェーン集積効果を形成している。また中國のサプライチェーンネットワークが発達し、數百の主要港及び空港と、整った物流輸送システムを擁する。世界各地と迅速に貿易を行い、世界の企業に効率的なサプライチェーンサービスを提供できる。これらの要因により、中國は重要なサプライチェーン協力パートナーになった。これはまた今回出展企業が集まった重要な理由でもある。
スタッフが來場者に冷凍技術を紹介(中國網記者?李明艶撮影)。
株式會社MARS Companyの大野正樹代表取締役は取材中、「會場を訪れて初めて、多くの世界レベルの製造メーカーが集まったことに気づいた。活気づく雰囲気により中國が力を持つ國であり、流石は世界のサプライチェーンの中心であると強く実感した」と述べた。
本記事の冒頭にあった摩訶不思議な「スーパー冷卻」と超高速冷凍技術は、彼らが重點的に展示する內容の一つだ。彼らは他にも、DIPS超高速冷凍システムやSea Snow粉雪製氷システムなどの革新的な技術製品を展示。食品貨物、特に冷凍食品の加工、倉庫保管、長期輸送における品質問題の解消に最良のプランを提供した。
NXグループは日本一の、世界有數の総合物流企業だ。その中國法人のNX國際物流(中國)の下小野田恒社長も、中國のサプライチェーンに高評価を下した。「中國はすべての産業で大きなクラスタを持ち、かつ安定的で効率的なサプライチェーンを構築している。簡単に中國の代わりになれる國や地域は一つもない。世界の産業體制と産業チェーン及びサプライチェーンは現在、多元化構成を示している。グローバルサプライチェーンモデルは現在、深い調整の最中だ。しかしどのように調整されるとしても、製造業の確かな基礎を持つ中國はほぼ不可欠な存在だ」
「中國は技術サービス?イノベーション市場として非常に魅力的」
中國は近年、技術イノベーションとデジタル化モデル転換の面で快進撃を果たしている。特にAI、ビッグデータ、IoTなどの先端テクノロジー分野で、そのイノベーション能力と技術水準は世界トップレベルに達している。これは中國がグローバルサプライチェーンの技術イノベーションを促し、國內外企業の相互接続及び開放?協力を実現するため確かな基礎を提供した。
NX國際物流(中國)の下小野田恒社長(寫真は取材先から提供)
NXグループは1981年に第1陣の外資系物流企業として中國で事務所を設立した。40數年の発展を経て、今や中國はNXグループにとって最大の海外市場に発展した。デジタル化物流技術を通じ、物流サイクルのデジタル化管理とデータのリアルタイム観測を実現し、物流サービスの効率と精度を高める。これは常にNXグループの強みの一つだ。下小野田氏は、「中國の『技術サービスイノベーション市場』は極めて魅力的で、世界はここで開発される新技術と新サービスから恩恵をこうむる。中國はIT技術が急速に発展しており、グループの高度な物流可視化の実現を促し、より効率的な業務モデルを形成した。中國のIT技術がさらに進化し、より大きな影響力を持つイノベーション大國になることに期待している」と述べた。
「サプライチェーン博でブランドの影響力の拡大に期待」
2社の出展企業はいずれも、サプライチェーン博という舞臺を利用し企業との交流を掘り下げ、中國市場での提攜先を積極的に模索し、それを踏まえた上で世界範囲の協力を積極的に切り開こうとしている。
大野氏は、「當社の特長は冷凍技術の提供だ。この技術を中國の製造業に直接持ち込めば、そのコストを大幅に削減でき、製品に極めて高い競爭力が備わる。私はこれを中國市場から世界各地に広めたい」と述べた。
NX國際物流(中國)の展示ブース(中國網記者?李明艶撮影)。
下小野田氏も同じ願いを示した。「サプライチェーン博を通じブランドの影響力を高め、より多くの優秀企業とビジネス資源のマッチングを実現することに非常に期待している。グループの企業メッセージ『We Find the Way』と同じく、引き続き中國市場を立腳點とし、中國と世界のビジネス往來及び交流?協力に貢獻していく」
「中國網日本語版(チャイナネット)」2023年12月1日