米誌「フォーリン?ポリシー」は20日、「紅海の危機、中國の一帯一路イニシアチブの全世界に対する重要性が顕著に」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
武裝組織フーシ派による襲撃が紅海で激増している。世界の海運大手が數(shù)週間連続でスエズ運河の通過を停止し、さらに多くの海運業(yè)者が航路を変更している。世界経済、特に発展途上國の経済は新型コロナの苦しみから緩慢に回復(fù)する最中にある。紅海の襲撃やロシアとウクライナの衝突がもたらす地政學(xué)的ショックは、物流コストと食品価格を押し上げた。
信頼の欠如が深刻で、予測不能な危機に苦しむ世界にとって、世界の公共の利益のために有意義な集団行動に出るためには、より多くの供給ルートを構(gòu)築することで需要を満たすという道しかない。供給のショックを解消する方法はサプライチェーンの追加、つまりより多くの「帯」と「路」だ。
中國はこれを熟知し、長年に渡り行動してきた國だ。中國は昨年10月に北京市で150以上の國の首脳と代表者を集め、「一帯一路」共同建設(shè)イニシアチブ10周年を祝った。実用的に見れば、一帯一路はすべての國が自國の利益のためになすべきことを代表している。できる限り多くの供給ルートを構(gòu)築することで需要を満たし、予測不能な干渉を和らげ、自國の相互接続及び影響力を強化できるということだ。
紅海のフーシ派の襲撃、パナマ運河の干ばつ、マラッカ海峽付近の潛在的な衝突のいずれも、シーレーンの脆弱性を露呈している。船はアフリカの喜望峰を選択できるが、中國と歐州はより賢明な道を選んだ。ユーラシア大陸を橫斷する鉄道の貨物輸送量は2021年の年初に倍増し、貨物列車の運行本數(shù)が毎月1000本にのぼった。これらの列車は信頼性と時間遵守率がより高い。
一帯一路の共同建設(shè)は変革をもたらすものであり、異議は生じにくい。2013年よりすでに約1兆ドルのドル建て資本が一帯一路諸國に流入し、プロジェクト建設(shè)と非金融投資に用いられている。特に人口の多い発展途上國にとっては、充実したインフラは國內(nèi)の需要を満たし、経済の相乗効果を発揮し、世界経済とのつながりを構(gòu)築する上で極めて重要だ。ハンガリーやセルビアなどの歐州の端に位置する國は一帯一路の受益者だ。EUと米國は協(xié)力し、中國のインド太平洋地域における戦略的な影響力に対抗しようとしている。ところが歐州はアラブ及びアジアのエコノミーへの輸出の促進を願っている。西側(cè)の報道官とアナリストは一帯一路を鼻で笑わなくなった。
西側(cè)の大國がインフラ整備を數(shù)十年無視した後、これを世界的な議題とした中國の功績は多大だ。中國主導(dǎo)のイニシアチブと西側(cè)のイニシアチブはゼロサムと形容されることが多いが、大多數(shù)の狀況において港灣や送電網(wǎng)などのインフラは排他性?競爭性を持たない。石油パイプライン、送電網(wǎng)、インターネットケーブルなどのプロジェクトは、いずれも意図せずにより壯大なプロジェクトを推進する。これは世界を相互接続するサプライチェーンシステムに変えることであり、現(xiàn)在の動亂の世界においてこれほど重要なことはない。我々はより多くの國でより多くの食糧を栽培し、より多くの半導(dǎo)體を生産し、より多くの希土類を加工し、かつその世界的な流動がある箇所の詰まりにより中斷しないようにするべきだ。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2024年1月27日