中國國家鉄路集団有限公司(國鉄集団)が10日に発表した最新データによると、今年1?2月の中歐班列の累計運行本數は前年同期比9%増の2928本、貨物輸送量は同10%増の31萬7000TEUだった。今年2月末現在の中歐班列の國內出発地は120都市で、歐州25カ國の219都市と繋がっている。ネットワークの整備が進み、輸送能力及びサービスの質が持続的に上がり、中歐班列は洗練された運営という質の高い発展の新段階に入り、中國の輸出の「新御三家」の國際市場進出を後押ししている。
ロシアメディア「index」はこのほど、「紅海の危機により貨物輸送が鉄道に転じている。中國?歐州間のすべての回廊の鉄道輸送が再び注目を浴び、輸送時間をより短くしたい荷主の実需になっている。鉄道は海運よりも輸送費が安定している。またサプライチェーンの持続可能性や複合一貫輸送方法の多元化も強みだ」と伝えた。香港メディア「文匯網」は、「紅海の海運の寸斷により世界的な物流の危機が生じた。歐州諸國では現在、中歐班列の需要が拡大しており、海路の代わりに陸路の物流プランを求め始めている。中歐班列の強みが顕在化している」と伝えた。
米CNBC(電子版)は2月、オランダ鉄道貨物輸送會社の業務執行取締役の発言を引用し、中歐班列の予約が過去4週間で37%増加したと伝えた。「鉄道輸送の需要が爆発的に激増している」シンガポール華字紙「聯合早報」も、紅海の危機後に中歐班列の貨物輸送の需要が倍増していると伝えた。
西安自貿港建設運営有限公司の袁小軍総経理は「環球時報」に、「今年1月に予約問い合わせが大幅に増えた。2月の中歐班列の増加率は約20?30%だった」と述べた。
中歐班列は外部から影響を受けにくく、安定性が高い。これは現在の國際環境において得難い強みだ。典型的なケースは、中歐班列の時刻表運行だ。國鉄集団貨物運輸部の責任者によると、時刻表運行の中歐班列の今年の運行本數は計45本で、域內外輸送のタイムパフォーマンスがしっかり保証されており、多くの取引先から注目されているという。
成都市の貨物輸送代理業者の責任者である陸兆氏は「環球時報」に、「中歐班列の時刻表運行で、沿線諸國の鉄道は固定の列車番號、線路、期日、運行時間を手配される。口岸駅の積替えや引き渡しなどの作業部分を重點的かつ合理的にコントロールする。域內外の全過程輸送時間は固定的だ。産業チェーンとサプライチェーンに安定性と確実性を提供する」と分析した。
?中國網日本語版(チャイナネット)?2024年3月12日