シンガポールから上海に戻り浦東空港の入境ホールに足を踏み入れると、巨大ディスプレイには支付寶(アリペイ)と提攜する多くの海外決済機関のロゴマークが表示される。そこには中國語と英語で「アリペイプラスウォレットで中國のスムーズな旅を」という目立つ宣伝文も添えられる。數人の外國人客が看板の前で足を止め、攜帯電話を取り出し調べる。空港以外でも、上海の街を歩く外國人客が目に見えて増えてきた。伝統的なスポットである豫園や外灘、他にもネット上で人気の街區でも、久しぶりに多くの外國人の姿が戻ってきた。25日付シンガポール華字紙「聯合早報」が伝えた。
中國の動畫サイト「bilibili」でも、外國人配信者が中國で撮影した動畫が流行している。ネットユーザーはこれらの動畫に中國語字幕をつけてアップする。そのうち多くの人がビザ免除制度を利用し中國の都市を訪問している。多くの外國人配信者は國際線が最も多い上海を選び、最長6日の過密スケジュールで旅行する。bilibiliで最も人気のある配信者の中には、事前に支付寶や高徳地図などの中國専用アプリをダウンロードする日本人男性の「Osada」や、事前準備をほとんどせず中國で身振り手振りだけで意思疎通するカナダ人夫婦「時差戦士」、さらには上海から続けてハルビン、西安、新疆を旅するドイツ人青年「肯高飛」がいる。
多くの配信者が中國を自ら目にし、中國への印象を変えたことが喜ばれている。彼らは上海の清潔でおおらかな町並みから深い印象を受け、道行く新エネ車に好奇心を抱く。茶葉卵や豆乳を好む人や、出會った中國人がみな親切だと感嘆する人も。
中國が各國に向け講じたビザ免除措置はすでに奏効し始めている。先週の最新データによると、今年第1四半期の訪中外國人數は前年同期比で3倍以上増えた。中國に興味を持つ外國人を増やし、短期旅行の好感を長期的な投資の自信に変えることに注目するべきだ。外國人が再び中國を旅するようになったことは幸先の良いスタートであるのだから。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2024年4月26日