スウェーデンのストックホルムでこのほど開催されたISO/TC269/SC3第9回総會において、フランス、ドイツ、日本などの13カ國の専門家及びオブザーバー全員の投票により、中國中心の「自動運転モード応用の運営規則ガイドライン」タスクフォースプロジェクト提案が全會一致で採択された。タスクフォースを発足し、中國人専門家が中心になり標準を制定することが決まった。これは世界初の鉄道自動運転関連のISO國際標準(TR)だ。
同ガイドラインが焦點を絞る自動運転分野は、現在の世界鉄道業界で先端の話題だ。プロジェクトは中國、歐州、日本などの國及び地域の幹線鉄道自動運転応用を対象とし、自動運転モード応用中の鉄道運営重要要素(持ち場、フロー、責任など)への影響を識別することで、マクロ運営規則の制定の原則を掲げる。
現在の世界の自動運転鉄道幹線の総延長は約923キロで、うち旅客輸送は643キロ、貨物輸送は280キロ。中國は総延長の68%を占め、うち旅客輸送は97%。中國の鉄道自動運転分野の豊富な経験は、ISO標準の中で広める価値がある。中國は2016年に珠江デルタ都市間でCTCS列車制御システムに基づくATOシステムを採用し、世界に先駆け時速200キロの自動運転を実現した。京張高速鉄道は20年10月に時速350キロの自動運転を実現した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2024年7月5日