住宅?都市農村建設部建築給水排水標準化技術委員會は今月上旬、江蘇省淮安市でキックオフミーティングとなる、プロジェクト建設業界標準「公衆浴場排水熱エネルギー回収利用システム技術標準」策定チーム設立並びに第1回業務會議(以下「同會議」)を開いた。
人々が毎日排出する浴室の溫水は再生水として回収し循環利用できるが、さらに多くの「廃熱」が回収利用されず無駄になっている。中國科學院院士、西安交通大學教授の陶文銓氏の試算によると、中國都市部の8億3000萬人の住民が毎年排出する浴室廃水は120億立方メートルにのぼる。これは「南水北調」東線及び中央線の年平均水調整量の2倍に相當する。これらの廃水の廃熱をすべて利用すれば、國のエネルギーを毎年1.41×107億キロジュール節約できる。このエネルギー規模を住民の電気料金に換算すれば総額1000億元以上になる。
陶氏は、「中國が獨自に研究開発した世界をリードする廃熱段階的利用ヒートポンプ給湯技術は、一定條件下において同量の浴室廃水の廃熱を利用し、同量の浴室溫水を作ることができる」と述べた。
専門家は、「同會議は建築の省エネをさらに促し、ダブル炭素の目標達成を後押しするだけでなく、生活溫水排出における低品位廃熱利用の市場化を加速させる」と指摘した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2024年7月11日