風力と太陽光はいずれもスペインの主な再生可能エネルギーの一つだ。至る所で見かける高く大きな白い風車は風の力を電力に変換するが、これは家庭に割安な電力を提供する唯一の重要技術ではない。高効率かつ低コストで風力を利用し発電できるのであれば、タービンモーターははどのような形であってもよい。そこで中國の研究者はブレードがない風力発電機「浮力航空タービン」を開発した。6日付スペイン紙「エル?エスパニョール」が伝えた。
同システムの開発業者の一つである北京索威斯能源科技有限公司によると、このヘリウムガスを充填した飛行船「S500」は、今年10月に湖北省荊門市で行われたテストで、高度500メートルまで上昇した。発電量は50kW以上。同社によると、航空機用タービンの最高飛行高度と最大出力の記録を更新したという。
S500は同社、清華大學、中國科學院空天情報研究所などの中國の研究機関が共同開発。同社の最高技術責任者によると、S500は緊急救援、測量、都市警備などのシーンに向け開発された。震災もしくは洪水が発生すると直ちに動き、現場の給電と通信を保証する。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2024年11月7日